第四十話 神戸に帰ってその十
[8]前話 [2]次話
「多少以上真面目でなくてもいいんだ」
「ふざけていても」
「そこからはじまるからな」
おみちへの信心がというのです。
「むしろ馬鹿をやれないとだ」
「駄目なのね」
「お父さんもそうだからな」
「そうなの？」
「これでもそうだぞ」
「お父さんはあまりそうは見えないけれど」
娘として見てです、うちのお父さんは奥華の他の人達、勿論誰もがそうではないですがやんちゃなところはないです。
「けれどなの」
「御前が知らないだけでだ」
「やんちゃもするの」
「そうだ、これでもな」
「そうなの」
「そうよ、お父さんも結構以上にやんちゃよ」
お母さんも言ってきました。
「若い時はもっと凄かったから」
「そうだったの」
「お酒は凄く飲んでたし」
このことは今でもです、とにかく飲みます。
「色々あったのよ」
「凄く意外だけれど」
「それは千里が知らないだけよ」
何か久し振りに名前を呼ばれました。
「お父さんもそうだったのよ」
「やんちゃだったの」
「そう、かなりね」
「ううん、やんちゃは多少しないと」
「やっぱりあれだ」
またお父さんが言ってきました。
「色々と世の中がわからないからな」
「するべきなの」
「そうだ、女の子もな」
私を見て言ってきます。
「多少以上やんちゃをしてもいいんだ」
「そうなのね」
「まあ御前の場合は違うな」
「ちょっと」
そうしたことはです、性格的に。
「出来ないから」
「そうだな」
「何ていうか少しでも言われたり怒られたりすることは」
そうなると思ったことはです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除