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節目の日
昼2
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』のデータはそれなりのページ数の為、読み込みにほんの少しのタイムラグがある。そのタイムラグの間に岸田さんはナビゲーションウィンドウを開き、準備は万端となった。

「んじゃ続きをやっていきましょ。ナビゲーションウィンドウを見る限り、ちゃんとスタイル設定も終了してるみたいですね」
「うん」

 なんでそこで、ドヤ顔で俺の顔を見つめるんだ……。

「え、えーと……岸田さん、目次って作ることあります?」
「あるある。あれ作るの、結構めんどくさいんだよね」
「だったら話は早いです。あれ、スタイル設定さえしっかりしとけば、自動で作れますよ?」
「へ? そうなの?」

 おっ。急に目が爛々と輝き始めたぞ。俺は興味津々といった感じでこっちを輝く眼差しで見つめてくる、アホの岸田の画面をボールペンで指差し、目次の挿入を試みることにしてみた。

「ここの『参考資料』タブをクリックしてください。そしたら、そのものズバリな『目次』ってボタンが左端にありますから、それをクリックしましょう」
「ほいほい」
「クリックしたら、入れたいタイプの目次を選んで、クリックしてください」
「おおっ。なんか色々種類あるね」
「クリックしたら、自動で作成された目次がカーソル位置に挿入されるはずです」

 言われるままに、自動作成の目次の種類の一番上をクリックした岸田さん。数秒のタイムラグのあと、カーソルがあった文書の先頭に、自動作成された目次が入った。

「ぉおッ! 毎回苦労して作ってる目次が自動で出来た……!!」
「こうやって目次作ると楽なんですよ。しかも例えば……」

 ここで俺は感激している岸田さんのマウスを奪い去り、ナビゲーションウィンドウを使って第一話と第二話をドラッグで入れ替えた。この操作方法は以前に説明したはずだから、今回は言及しない。

「入れ替えたね」
「はい。でも目次は入れ替わってないですよね?」
「うん」
「ここで、『目次の更新』ボタンを押します」

 俺は『目次の更新』ボタンをクリックする。しばらくのタイムラグの後、目次の第一話と第二話の順番が入れ替わり、正しい順番に更新された。

「おおっ」
「自分で作ってたら、ここで修正作業っていうめんどくさい工程がありますけど、これなら、順番を入れ替えようが見出しを修正しようが、最後に更新ボタンさえ押してしまえばキチンと反映されるんですよ」
「たくさんの見出しを修正したときとか、目次の部分も変更するの大変だしね」
「ええ。だからこの機能、便利なんです。同じ様に表紙を自動で作る機能もありますけど、そっちよりはこっちのほうが融通が効きますし、覚えておいて損はないかと」
「たしかにね!」

 俺の説明を受けて、面白そうに目次の項目をいじり始める岸田さん。フォントやフォ
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