【RB1】
【RB第八話】
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もん、躓いてられないよ!』
並走するように二機はクルスに着いてきていた。
先陣を切っていた畠山海は――。
『見ててくれてるか、我が天使よ!』
『はあ? 天使って誰の事だ? 俺か?』
五式の後ろを着いてきてたのは迷彩柄の壱式のパイロット、林孝太だった。
『違うし! 加川有栖の事だ!』
『あぁ……。あの子なら有川来栖と並走してるぞ、ほら。あの一号機の奴だよ』
アームモジュールのマニュピレーターで指差す先にいる一号機――並走する二機の内一機が加川有栖の機体、五号機だ。
『っ……普通なら最新型ってだけで話しかけてくるのに!』
『あー……。多分あの子は無理な気がする。俺もあの子可愛いから昨日の夕食ん時に遊びに誘ったんだけど断られたし』
『何!? 俺より先に誘うなんて……』
『いや、先も後も声かけなきゃ損じゃん? ライダーズであんだけ可愛い子って後は有川由加とB組の――』
『チックショー!!』
謎の遠吠えを残して脱兎の如く滑走路の向こうへ消えていく畠山海、新型の機体性能の高さといいたいが――。
『てか俺の話聞いてからいけよな……』
残された林孝太は一人ごちり、ペースはそのままで歩いていった。
三十分後、往復を終えた生徒はそのまま佐久間弥恵との軽い模擬戦が行われる。
アームモジュールに非致傷製の剣――通称ワックスソードを持たされる。
互いに被弾したらアウトの一発勝負――とはいえ、剣で斬られても装甲に塗料が塗られるだけだが。
佐久間弥恵の乗るRBも火影・壱式――まず最初に走り終えた畠山海が立ち向かう。
『さて、かかってくるといい』
『うっしゃーっ!! 最新型の性能、見せてやんよ!!』
意気揚々とワックスソードを構え、振るう五式。
縦に振るう袈裟斬りだが、空を斬り、滑走路にワックスの破片を撒き散らせて辺りを青く染めた。
その一瞬の隙をつき、佐久間弥恵の駆る壱式は畠山海の五式のボディモジュールを突く。
ワックスソードの破片が五式のボディをピンクに染めた。
『畠山海、お前は最新型に乗って油断しすぎだ。ランブリングバトルは最新型だろうと初期型だろうとやられる時は今みたいにあっさりやられる。わかったらワックスで汚れた滑走路をモップ掛けしろ、わかったな』
『は、はいぃ……』
言われるがまま、立て掛けられたRB用巨大モップで滑走路を掃除し始めた畠山海。
それを他所にライダーズ生徒の訓練機をワックスソードの一刀の元に倒していく佐久間弥恵、機敏な動きかつ無駄を省いた足取りで佐久間弥恵の駆る壱式は未だに被弾はなかった。
一方や
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