いちわー
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や指だけで趙子龍の渾身の槍が止められていた。2本の手で槍を持った趙子龍がどんなに力を込めてもピクリとも動かない。
気を持った女性の力は凄まじい。なのに全くそんな力が無意味かと言うような力の差。
空いた方の腕で握られる拳。
ギリリと言う握られる音に趙子龍の全身から冷や汗が吹き出す。槍を手離して全力で逃げろと趙子龍の脳内で警告するのに身体が反応しない。
ゴ!!!!
男の拳が動けない趙子龍に向け放たれる。趙子龍の眼には岩石が迫ってきた様に見えた。
「ヒッ!」
拳は顔の前で寸止めをされる。
もし止めなければ趙子龍の綺麗な顔は無惨な事になっただろう。命は助かるが、ただの少女の様に悲鳴を上げてしまった趙子龍は……ヘタリ込むように座った。
「えーと?勝ちで良いです?」
男は戸惑った様に言う。
「あ……あぁ」
趙子龍は頷いた。
「…は…は……この趙子龍の完膚なきまでの負けか」
負けを認めると趙子龍の身体に熱が走る。
趙子龍は覚えている。約束だと負ければ趙子龍の身体は男の好きにされる。約束をしてなくても無理矢理されるだろう。これから自分より強い男に犯される。
そう思うと趙子龍に沸き上がる……高揚感。
不快な気持ちもあるがそれよりも高揚したモノが沸き上がる。趙子龍は覚悟を決めた。
「約束は約束……私の身体をお好きにどうぞ」
趙子龍は火照った瞳で男を見る。
覚悟を決めた趙子龍と真逆に男が混乱。
まるで勝っても何かする気がなかったかのよう。
「え、……いや、好きにしてもいいですと?」
趙子龍は恥ずかしそうに頷く。
男は趙子龍の肢体を見てゴクリと唾を飲んだ。
「あの別にそう言うのは……」
「さぁ!どうぞ」
趙子龍の促す言葉に震える男の手が胸に延びる。
此処は野外で今は昼間、二人の知り合いも何処かで見ているだろう。趙子龍の身体に駆け巡る屈辱と背徳感の興奮、
男の手が豊満な乳房を掴む。
「あん、う、う」
男は趙子龍の乳房を揉む。
揉まれる趙子龍の身体は火照り受け入れる様に足は開く。
しかし男の手は趙子龍から離れる。
男はとても満足していた。
「は?ちょ、ちょっと待て、此で終わり?」
「え、はい」
胸元の乱れた趙子龍は男が満足してる様子に慌てる。
男は頷く。熱が入った趙子龍は唖然とし……
「……は、ははーん、判りましたぞ。私からしたいと言わせたいのですな。しゅ、羞恥プレイとは鬼畜な」
「なんの話を?」
趙子龍が裾を捲り下着を見せる。
男の鼻から血が出る。
そのまま下着を脱ごうと手を掛け……
「してく……」
「わ、私の"弟"に何をしてるのよ変態!」
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