暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫、普通に考えた強キャラ
いちわー
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…」

巨漢の男は誤解だと言わんばかりに首を振る。
他の賊達もしていた見苦しい命乞いかと思い聞くきにもなれない。

「ふ!」 

問答無用とばかりに巨漢の男の胴体を凪ぐ。

「いやだから違いますから」

男は後ろに下がり避けた。

「な」

今度は偶然とは言えない。明らかに反応して避けた。
趙子龍は僅かに目を見開き驚いたが、続けざまに前に進み斜めに振る。これも男は避けた。

(く!予想以上に早い!鈍重そうな外見で甘く見すぎたか)

さすがに三度も避けられると巨漢であるのに異様に素早いと認識、少女を気にした手加減した槍では当たらないかと舌打ちし下がる趙子龍

「あー話を聞いてもらえないですか?」

攻撃が止むと巨漢の男はそう呑気に言う。
その言い様、先程の槍の動きで既に趙子龍を脅威に見なしてないと感じられた。

(ふむ、手加減した動きをみて私のことを舐めているな。声を掛けてくるのは傷を付けずに私の身体を弄びたいと思ってか。ならそのゲスな考えを利用できるか)

趙子龍は怒りを抑え巨漢に言う。

「話をきいて貰いたいなら少女を下ろしたらどうだ」

「ん?……」

巨漢の男は少し考えたが少女を地面に下ろす。
頭には枕代わりか荷物。
異様に丁寧だ。
それを見て趙子龍は驚く。

(ほう、盾にする気は無いと言う事か。其だけ強さに自信が有るのか?……面白い。動きからして弱いと言う事はないか。これは予想外に楽しめそうだ) 

「これで話を…」

「ふふ」

趙子龍は強敵との闘いだと笑う。
棚からぼた餅と言うべきか。
男は後ずさる。

「おっと、失礼。そちらが武人としての矜持はあるとは予想外でな。不意打ちは詫びよう。此処からは正々堂々と戦おうか」
 
男が何を言ってるんだと言う感じで見てるが強者との戦いが出来ると思った趙子龍は無視。降ろしたら話を聞くんと違うのかと言う視線も無視。

「……ああそうだ。もしこの趙子龍に勝てばこの身体を如何様にしても良いぞ」

趙子龍はニヤリと笑い言い切る。
因みに最後のは軽口、冗談のつもりだ。
巨漢の男はボーゼンとした様子で趙子龍を見て…鼻から血が漏れた。

(私の身体が魅力的だからと言って鼻血はないだろう)

趙子龍は自分の発言に若干後悔。
嫌悪より折角の強敵との闘いに自分で水を刺したと思えたからだ。

趙子龍は表情鋭く槍を構える。
相手は同意していない。

「あの話を聞いてくれません?」

その発言に趙子龍の戦意は逆に燃えた。

「話は勝負の後で聞く!では行くぞ!」

趙子龍は踏み込み先程とは比べもに成らない速度で踏み込み槍を振る。神槍と呼ばれる本領である速さ。
そして少女の細腕から出された一撃
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