ガンダムW
1728話
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ユが迂闊に動けば間違いなくレディ・アンからの刺客がやってくる筈だ。
トレーズ辺りならデルマイユを生かしておいても構わないと考えるかもしれないが、トレーズ教の狂信者たるレディ・アンはトレーズに悪影響を与えかねないデルマイユを生かしておくとは思えない。
それを考えれば、デルマイユはHLVに……シャドウミラーの懐にいた方が安全だろう。
何しろ、シャドウミラーがどれだけの実力を持っているのかというのは、それこそロームフェラ財団を動かしてきたデルマイユが一番よく知っているのだろうから。
それに、魔法という存在を見せたし、綾子にいたっては物干し竿でトーラスカノンのビームを切断するという離れ業まで見せた。
これを見た上で、俺達シャドウミラーと一緒にいるよりも安全な場所があるとは、考えられないだろう。
いや、もっと時間とかがあればその選択肢もあるかもしれないが、今はその時間がない。
HLVに通信を繋ぐ。
「今の時点でHLVに残っている面子は暫く俺達と行動を共にするのだと判断する」
『アクセル代表!? その機体は一体……』
映像モニタに映し出されたサリィが驚きながら叫んでくるが、今はそれどころではない。
「その話は後だ。……これから宇宙に行く。色々と驚くと思うが、安心してくれ」
それだけを告げると、まだ何かを聞きたそうなサリィをそのままに通信を切り、システムXNを起動していく。
「システムXN、起動。……転移座標入力。転移フィールド生成開始」
ニーズヘッグを中心に光の繭が生み出され、ニーズヘッグとHLVを包み込む。
先程HLVから脱出した者達が転移フィールドに入っていない事を確認してから、呟く。
「転移」
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