ガンダムW
1728話
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も宇宙軍のトップとしては、現状でそれを口に出す事は出来ない。
そんなセプテムの様子を一瞥すると、安心させるように口を開く。
「心配するな。今の連合軍の構成を考えれば、襲ってきているのはほぼ間違いなくMDだ。MSパイロットも指示をするという意味ではいない訳ではないだろうが、それでも人数は限られている筈だ」
「済まない」
深々と頭を下げるセプテム。
……ノベンタ程ではないにしろ、それでも連合軍のトップに近い立場にいる者がこうして頭を下げるってのは、正直どうかと思うんだが……
特に俺達だけならまだしも、ここには中東連合、サンクキングダム、ロームフェラ財団の面々がいるんだから。
っと、そう言えばこの事を言うのを忘れていたな。
その事に気が付くと、俺は客室にいる全員に視線を向けてから口を開く。
「今からHLVは宇宙に移動する。このままHLVに乗っているという事は、全員がシャドウミラーと行動を共にする事になる。もしそれが嫌だというのであれば、すぐに降りてくれ。ただし、その場合は残念ながら安全は保証出来ない」
その言葉に、話を聞いていた全員の表情が引き締まる。
当然だろう。安全が保証出来ないという事は、つまりこの場に残っていれば死ぬかもしれないのだから。
一応この周辺にいたトレーズの戦力……正確には違うのかもしれないが、ともかく便宜上はトレーズ派でいいか。
そのトレーズ派の戦力は軒並み撃破したが、そうである以上続いてここに追加戦力を送ってくるという可能性は否定出来ない。
そもそもの話、ここで俺達を拘束……それが出来なければ命を奪うというのが、トレーズ派の狙いだった筈だ。
そう考えると、今の戦力が全滅したからといって諦めるとは限らない。
そう説明し、ただし……と言葉を続ける。
「こっちもお前達をそれぞれの拠点まで送っていくだけの時間的な余裕はない。……こうして話している間にも、俺達の本拠地のピースミリオンはトレーズ派に攻撃されてるんだからな。だから、悪いが判断出来る時間はそうやれない。3分だ。3分以内にこのHLVから降りていなければ、お前達は俺達と行動を共にすると判断する」
「待って下さい」
俺の言葉が終わった瞬間、カトルがそう声を挟む。
そして俺の視線が向けられると、口を開く。
「もしこのHLVに乗ったままで宇宙に行ったとして……そうなればトレーズ派と戦闘になりますよね?」
「そうだな、間違いなく」
「では、その戦闘が終わった後で僕達はどうなるのでしょう? その、宇宙に行くというのであれば、宇宙で放り出されても困るのですが」
「ああ、その心配があったか。……問題ない。これから俺達が宇宙に行く手段を使って直接お前達が希望する場所に送ってもいいし、D-120コロニーからシ
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