【RB1】
【RB第七話】
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ショップのページを開き、見てみるが特にめぼしい物は見当たらない。
掘り出し物コーナーを見ても、既存のアームモジュールの型落ち品、動作保証無しのショットガンモジュールといった危なそうな物ばかりだ。
念のためRBオークションページも見てみる。
RBモジュール及び本体が競りで落とせるページだが、機体に関してはやはり火影・壱式でも五万クレジット――しかも受付終了時間は明後日迄だから最終的には十五万近く取られるのが関の山だ。
ページを閉じたクルスは一人ごちる。
「……暫くは訓練機で我慢すっかな。それか……休みに人工島スクラップ置き場を探してみるか」
許可さえ取ればスクラップ置き場から何を持っていっても構わない、理由も単純でやはりリサイクルするよりも鉄屑が増える方が早いのだ。
何にしても明日の訓練に滞りなく参加できるように学園ページを開き、訓練機使用許可申請を出す。
端末機に光が宿り、クレジットカードを通すと残高マイナス五千減り、残り十四万五千となった。
ライダーズ大半の生徒は明日に備えて訓練機使用許可申請をしているだろう。
ディスプレイを更に操作し、RB専門チャンネルを開く。
今はコマーシャルを流しているらしく、各企業の最新型のRBの宣伝が行われていた。
買えもしない最新型のコマーシャルをつまらなそうに見ていると、直ぐに中継が再開された。
「……ヨーロッパ方面の試合か」
FRBBの中継場所がヨーロッパのドームで、中世的な建物が映し出されていた。
建物はランブリングバトルの影響で所々破壊されているが、あれはあくまでもステージだからまた明日になれば新しいステージに変貌している。
「……何か見る気起きねぇ」
ソッとディスプレイを閉じたクルス――ライダーズになったのだから望めば試合は土日参加も可能だ。
だがその為にも自分の機体が必要だが、カタログ見た限りじゃクルスの思う機体は全く無いのも事実。
火影・弐式を購入してカスタマイズもありだが、どうもピンとこない。
「まあいいさ。土日にバイトしてクレジット稼ぐもありだし、スクラップ置き場回って使えそうなボディモジュールあるかもしれねぇからな」
ボディモジュールが捨てられてるのは希だが、無いわけではなかった。
喉の渇きを覚えたクルスは部屋の鍵を取り、自室を出る。
「畠山くん! 何を買ったんすか!?」
部屋を出るなり聞こえてくる声に、クルスの視線はそっちに映った。
「フッ……買った機体は勿論【火影・五式】だ」
「ま、マジっすか!? あれって四ツ橋重工最新型の機体じゃないっすか!? 十五万クレジットじゃと
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