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いかんせんコア内部で歩かなければならない。

 体力が無いわけでは無いのだろうが明らかに他のライダーズより遅れをとっていた。


『アリス、由加。大丈夫か』

『へ、平気だよクルス! ちょ、ちょっと慣れないだけ。何か空中歩いてるみたいなふわふわした感じだから』

『私もです。地に足がつかない感じで歩きにくいのです……』

『……お前ら、フィッティングステータス確認したか?』

『『??』』


 二人同時に首を傾げる――火影も同様に傾げるが、ロボットだからか可愛いとは思わなかった。


『ステータス画面を開いてみろ。ディスプレイの左側、アイ・タップ式だから目で見れば開く』


 説明通りにやる二人――開かれたフィッティングステータスは二人の身長に合っていなかった。


『本当なら自動でサイズが合うようになってるが、前に借りた奴が自分でフィッティングしたんだろう。だから二人のサイズに合ってないんだ。自分の身長を入力、んでもう一度最適化すりゃちゃんといけるはずだ』

『う、うん』


 言われるがまま、身長を入力、最適化をするとさっきより身体を包むようにフィッティングされた。

 試しに右足を前に出すアリスと由加。


『兄さん、地面を踏む感覚があります!』

『うん! クルス、ありがと! でも何でわかったの?』

『……けっ、秘密だ。てか行くぞ、だいぶ離されたからな』


 そう言って駆け足ぎみに走るクルス。


『に、兄さん待ってください!』

『もう! 何か今日ずっとクルス追っ掛けてる気がする!』


 慌てて追い掛ける二人、内心クルスは面倒とは思いつつ、二人を放っておくことが出来なかった。

 久しぶりに会えた幼馴染みと大事な妹――勿論本人達には口が裂けても言うつもりはなかった。

 トップは既に折り返し始める中、三人は最後尾に追い付く。

 基礎であるゆえ大事な事――とはいえやはり地味で、派手な事が好きな男子の一部は走ってみたり軽く跳躍してみたりとやりたい放題だった。

 走るのは問題ないが跳躍は高く飛びすぎたら自重に負けてレッグモジュールの関節が破損する可能性もある。

 クルス等はそんな事をせず、折り返し地点を通過し、さっき居た位置まで戻っていく。

 それから約十分、全員が元の場所に戻ると佐久間弥恵が手を叩いて注視させた。


「諸君、あくまでも基礎動作だが何をとっても大事な事だ。歩けなければバトルも何もない。ただの的となり、勝つことも難しいだろう」


 実際レッグモジュールが破壊されればもう逃げる事すらかなわない。


「では次に――君たちに射撃を行ってもらう。海側を見てもらえればわかると思うが、射撃用
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