第40話<海岸道路へ>
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のか、肝が据わった。
再び走り出した軍用車は直ぐに幹線道路に入る交差点に来た。ここから鎮守府まで幅広い幹線道路になる。
この道路を走ることは即ち敵に発見される可能性が高まる。現に海岸沿いの上空には既に数機の敵機が浮かんでいた。
特に今は空襲警報発令中で他の車は走っていないから、なおさら危険な状態だ。日向のパン○ラのゴタゴタで、まったく無線が耳に入らなかったから状況が把握出来なかった。
だが既に戦端は開かれている。無線機からはノイズに混じって艦娘たちの声が入ってきた。
「よーく狙っ……てーっ」
ガリガリ
「弾幕を……りなさいな!」
ザザザザ
「ひゃあぁ」
ガリッ……
美保湾の上空にも何本も黒煙が立ち上がっている。敵機や艦娘の艦載機が飛び交い混戦状態だ。
直ぐに日向が鎮守府からの無線を受けた。
「秘書艦より大淀艦隊は現在、中破3、大破1で、やや苦戦中です。司令は海岸道路をそのまま鎮守府まで全速力で南下してください!」
「了解!」
私は応えた。
もはやムダに考えて躊躇している暇は無い。ただ前進あるのみ。私はシフトレバーをチェンジしてアクセルを踏み込んだ。
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