【ハリー・ポッター】編
206 第一の課題
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こり得たのだ。
<GUWOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!>
ドラゴンと対峙したロンがやった事は単純明快。
観客席との間と本物の卵の周辺に、防護魔法を重ね掛けしてからドラゴンに変身してその咆哮をスウェーデン・ショート‐スナウト種にぶつけただけの事。
しかし、たかが咆哮と侮るなかれ。その地を揺るがすほどの咆哮は容易くスナウト種の鼓膜を破壊して、鼓膜を破壊されたスナウト種はもんどりを打つ。……そして、ロンはスナウト種の調子が調うのを待ってやる理由も無いので、その隙に卵の方へと歩を進めた。
ロンが入場してから、3分足らずの出来事には50点満点の内の、43点と云う点数が付けられた。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE アニー・リリー・ポッター
それは突然のことだった。
――<GUWOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!>
「っ!!?」「っ!!?」「っ!!?」
全くの不意の地響きが如くの咆哮≠ェ、ボク、フラー、クラムの三人は身を固くする。……しかし、ボクはその咆哮≠知っていたので硬直状態から直ぐに回復出来た。
(……ロン、はしゃいでるねぇ…)
ロンは逸早く第一課題≠フ事に気付いていたので、当然のように日々の訓練にドラゴンへの対抗策が織り込まれ、その際に聞かせてもらったのだ咆哮(バウンド・ボイス)≠。
そんなボクに数秒遅れてフラーとクラムが回復したのも束の間。競技の終了を告げるアナウンスが鳴り響く。
――『……っ、取ったぁぁぁあああっっ! ウィーズリー選手、何という早業! これは高得点が期待出来ます!』
「ヴぁかな!」
「信じられませーん。早すぎまーす!」
二人は驚愕している。どうやらボクと同時期に、ドラゴンの動物もどき(アニメーガス)≠ニなったのは知らなかったらしい。しかしここでフリ≠ナも驚いておかないと面倒な事になりそうなので、ボクも一応驚いたような表情を浮かべておく。
………。
……。
…。
フラーとクラムの番が終わり、ボクの番が来てテントを出る。今からドラゴンを出し抜こうと云うのに、ボクの心には焦り≠フ[あ]の字も無かった。
「よしっ」
掛け声と共に競技場とテントからの柵を越える。
(まずはホーンテールを探さなきゃ…)
競技場はクィディッチのピッチをずっと小さくしたようなもので、地面には本来ドラゴンが営巣するだろう洞窟をイメージしたのか、ごつごつとした、大岩がところ狭しと転がっている。
……
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