【ハリー・ポッター】編
205 杖調べ
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーさんの杖じゃな。覚えておるとも。……どちらの杖もよく磨かれている。確かトネリコとドラゴンの心臓の琴線の33センチでよくしなる」
一応、オリバンダー老にはトネリコの杖とウェールズの赤い龍──ア・ドライグ・ゴッホの角が使用されている杖の二本を渡していて、オリバンダー老はトネリコの杖の情報を懐かしげに述べる。
……次に赤い龍の角の杖を手に取ったオリバンダー老だったが様子が変わった。
「……ふむ、やはり良い杖と云うものは何度見ても良いものじゃな。……柳にウェールズの赤い龍の角、長さは34センチ。良質で──この上なく従順…!?」
「従順? あれ、確かその杖って頑固≠セったんじゃ…」
「ええ、確かにそうでした。……ですがこの杖は貴方を真の主≠ニ定めています。……もはや武装解除呪文≠ナもこの杖から貴方への忠誠心を奪う事は出来ないでしょう。本当に稀な事です。……いやはや、良いものを見せて頂きました」
「はぁ…」
(……あー、もしかしなくてもあれ≠フ所為だよなぁ…)
一息にそう語るオリバンダー老に引きかけるが、よくよく考えてみれば、そんな事──杖の性質が変わってしまった理由には聊か覚えがあった。
十中八九双籠手≠ニ杖を同化させたら杖無しで魔法使えるのではなかろうか≠ニ云う安直な考えのもとでの実験が原因だろう。実験の結果はオリバンダー老の言葉から判るとおり、成功を収めた。
「もし他人が悪意を持ってこの杖を振るったとしたら、その下手人に呪詛が倍になって返る事となるでしょう──んっん! 話が逸れましたな」
咳払いをして、オリバンダー老は俺に杖を返却する。それからアニーの杖を柊、不死鳥の羽根28センチ、良質かつしなやか≠ニ鑑定して、杖調べ≠フ儀は終わった。
その後、代表選手四人と三校の校長とで写真を撮ることになり、リータ・スキータがアニーを集合写真の中心にもってこようとしてグダグダになったり、マダム・マクシームがその長身ゆえに写真から見切れたりと色々あったのだが、それは別の話。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺の探知≠フ範囲は、常時でも──吸魂鬼≠ネどが居ない時は半径1kmくらいだ。……当然、それが最大半径ではなく、少し気を張ればある程度は伸ばせる。
……つまり、何が言いたいのかというと…
「ドラゴン探知余裕でした>氛氓トな」
「いきなりどうしたのさ」
今日の日付は11月24日。第一の試練の日だ。実に意外だったのが午前中は普通に授業があったことで、競技は午後から開催されるらしい。
今、俺とアニーは昼食を済ませた後にマクゴナガル先生に連れられ、【禁じられた森】の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ