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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
203 代表選出
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質はクラムの一強。

(……まるで合コン等で周りを醜女(しへい)≠ナ固めている女子(笑)みたいな手管だよな──お)

カルカロフの、いとも容易く行われる割りとえげつないクラム・キャンペーンに引いていると、またもやゴブレットの炎が赤くなり、次の代表を選出する。

「おお、次はボーバトンの生徒じゃな。……【ボーバトン魔法アカデミー】が代表はフラー・デラクールじゃ」

呼ばれたのは、えらく──それこそ人外≠フと云う前置きが付きそうなくらい別嬪(べっぴん)なシルバーブロンドの少女。俺がこの少女──フラーの事を語る時ハーマイオニーは良い顔をしないが、俺はフラーの事が嫌いではなかった。

俺が思うに、フラー・デラクールと云う女性(にょしょう)は最も愛に溢れた女性だからだ。……フラーは狼人間に噛まれて顔の形が無惨に──ワイルドに変わってしまったビルと結婚した。

……だとすれば、何と愛が深い女性なのだろうか。

閑話休題。

フラーはクラムと同様に、教職員の方々の後ろの扉へと入っていく。

ボーバトンの生徒達はダームストラングの生徒達とは違い本気で泣いていて、そんな生徒達から目を逸らすと、ゴブレットの炎はまたもや赤くなる。……消去法で、ホグワーツの代表が選ばれる番だ。

「やっとホグワーツの生徒じゃな──っ」

ダンブルドア校長は燃え盛る炎から吐き出された羊皮紙を見て、目を大きく(みは)り──俺を見る。その時点でホグワーツからの代表選手が判った。

「……我が校、【ホグワーツ魔法魔術学校】からはロナルド・ウィーズリー!」

その時、時間が止まった。

SIDE END
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