【ハリー・ポッター】編
202 炎のゴブレット
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るのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして10月30日当日。その日はやはりボーバトンとダームストラングの生徒らが訪れるとあって、ホグワーツの凡その生徒達は浮き足だっていた。……ネビルが殊更喜んでいるのは薬草学≠ェ30分短く終わったからだろう。
……否、ホールの飾り付けとかを見るからにホグワーツ自体が期待感に溢れているようにも思える。
「ミス・パチル、そのふざけた髪止めを取りなさい」
マクゴナガル先生の諫言がいつもより3割増しで飛び交う現在地はホグワーツの城門の前だ。どうやらここで他の二校を出迎えるらしい。
(……来たか…っ)
予め幾度か倍加≠ウせておいた見聞色≠フ範囲内に馬の嘶きの様な声を拾う。移動に馬車を使うのはちっともおかしくはない──しかし、嘶きの聞こえた位置だ。
……驚くべきことに、嘶きが聞こえたのは空からだった。
その事から天馬を使って来たのだと推測出来、ならびに俺自身の勝手なイメージと知識≠擦り合わせると、態々天馬でやって来たのはボーバトンの連中だとも類推出来る。
(……まぁ、ダームストラングが天馬を使うなんて想像出来んしな──って…)
消去法ながらの推測だったが、改めて天馬がやって来る──フランスの方向を見て、その推測が(せいこく)を射ていたのだと知る。見聞色≠ナ強化した俺の視力が、貴族の邸宅ほどの大きさ馬車とその馬車を牽くに能いするほどの大きさの12頭の天馬を捉えた。
「ほう…」
(見栄の張り合い≠セとしても、中々これは…)
それ≠ェボーバトンの思惑だったとしても──意外だったその大きさに感嘆していると、ダンブルドア校長も来訪してくる天馬と馬車に気付いたようだ。
「おお、儂の目に狂いがなければボーバトンの方々がやって来ましたぞ!」
そこらの生徒がボーバトンの代表団に気付き、ホグワーツ歴の浅い一年生がもしやドラゴンなのでは?≠ニ騒ぎ立てるが、グリフィンドールの新一年であるデニス・クリービー──コリンの弟が一刀両断する。
どしーん!! と地響きを轟かせ天馬と馬車は着地し、ほど無くして交差している杖のそれぞれから星形が放たれている紋章が設えてある扉が開く。
すると、かなりの勢いで水色のローブを纏っている少年が馬車から飛び降りてきて、馬車の底に収納されていた足踏み台を引っ張り出し、恭しい所作で馬車の出入口付近から退いた。
(識って≠「たっちゃあ、知ってたんだが…)
「……おお…」
そして、馬車から一番に降りてきた人物を二度目の感嘆の吐息を漏らしてしまう。元来、女
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