暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
201 三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)
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チャーリーの話ではムーディは≪マッド‐アイ・ムーディ≫と云われていて、ロンが註釈を添えて教えてくれたように元は魔法省きっての腕利きの闇祓い(オーラー)≠ナ、アズカバンの半分を埋めたとか。

……(もっと)も、最近では今朝の出来事の様に衰えが見えてきているらしいが…。

ダンブルドア校長先生の話はまだ終わっていなかった。

「それから、先程の話になる。……ここ数百年、久しくして開催されなかったイベントをこの【ホグワーツ魔法魔術学校】で開催出来る光栄に浴することとなった」

(マルフォイの言っていたのはこれ≠フ事か…)

いつになく勿体ぶった言い方で、生徒達も(いぶか)っている中、ボクはそんな益体もない得心を内心でしていると、ダンブルドア校長先生はそんな生徒らの空気を察知したのか、咳払いの後に宣言する。

「……えへん──まぁ、早い話、【ホグワーツ魔法魔術学校】にて三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠ェ開催されると云うことじゃ」

ボクは知らぬ単語に首を傾げる──その前にフレッドが「冗談だろっ!?」と声音を跳ね上げるが、校長先生は本気であると念押しする。

「……じゃが、先にも軽く触れた通りこの三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠ヘ、開催が自粛されて幾久しい故に知らぬ者も大勢いるじゃろうて」

フレッドの冗談≠ニな言葉で校長先生の話が逸れかけるが、マクゴナガルの咳払いで元の話に戻り、三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠ニやらについての説明が始まる。

「三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠ヘその名を表す通り、ヨーロッパの三校──【ホグワーツ魔法魔術学校】【ダームストラング専門学校】【ボーバトン魔法アカデミー】の三校から各校から一人ずつ、厳粛なる審査≠ノよって選ばれた生徒が優勝を目指すと云う催しじゃ」

「……魔法を使ったオリンピックみたいなもの?」

「オリンピックか──当たらずとも遠からずだな」

(……オリンピック──オリンピック=c?)

声を潜めながら隣のロンに聞いてみればロンから返ってきたのはどっち付かずの答えで。ロンの口から改めて聞いたオリンピック≠ニ云うワードで違和感が沸き上がる。

オリンピックなら定期的に開催されていてもおかしくないが、三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠ネんてワードには聞き覚えや見覚えが無かったのだ。

その違和感を解消してくれたのもやはりダンブルドア校長先生だった。

「当時は親善≠ニ云う名目で5年毎に各校で順繰りに主催しておったらしいのじゃが、次第にぱたり、と開催されなくなってしまった。…
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