【ハリー・ポッター】編
200 四年目のホグワーツ特急
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マルフォイの気障ったらしい口上は続く。
「ところで──日々小金を稼ぐことに腐心しているウィーズリーのコソコソ君≠竅A君は今年の催しものに参加するのかな? 賞金があれば君の家の家計からしたら大助かりじゃないか?」
「一応、参加はするつもりだ。フレッドとジョージの悪巧み≠ヨの投資金にしても良さそうだしな。……ところでハーマイオニー、この前の──うーん、聖ナントカが1つの小僧っ子が言っていた日々小金を稼ぐことに腐心しているウィーズリーのコソコソ君∞≠ノ成績において君にも完膚無きままにノされたのはどこ≠フ誰≠セったけ?」
「……っ、きっと今も滑稽にコンパートメントを通せんぼしている聖ナントカが1つの小僧っ子≠セったはずよ…。……ぶふっ!」
「くふっ…!」
俺がこれまで散々マルフォイがハーマイオニーに吐いていた暴言の意趣返しとしてハーマイオニーに訊いてみれば、ハーマイオニーは俺の意図を理解したのか、これまでの鬱憤を晴らすかの様にマルフォイを扱き下ろす。
割りと笑いのツボが弱かったりするアニーにもハーマイオニーの皮肉に吹き出している。
……常日頃から≪穢れた血≫≠ニハーマイオニーを揶揄して心理的優位性を自意識の内だけでも保ちたかったマルフォイからしたら、当然面白い訳が無く…
「っ! ……よくも≪穢れた血≫ごときがそれ≠口にしたな──っ!」
――“武器よ去れ(エクスペリアームズ)”
顔を面白いくらいに赤くして激昂するマルフォイ。最早その怒りは止まるところを知らずに杖を抜き放ち、杖先をハーマイオニーを向けた瞬間──俺がマルフォイを挑発していた辺りから、こう≠ネる事を予測していたのだろう。杖を隠しながらも抜いていたアニーの武装解除≠ェマルフォイの呪いよりもずっと先にマルフォイの杖へと炸裂して、アニーの手元に杖が納まる。
「……くふ…っ──はい、杖」
アニーは先ほどの笑いの余韻に浸りながらマルフォイの杖を手元で数回玩び、わざわざ杖の持ち手部分をマルフォイに向けて杖を返還するがマルフォイは肩を余計に肩を震わせる。怒りのボルテージは更に加速しているようだ。
「ポッター、どうやら友達≠間違えたようだな。予言してやる。もうすぐ魔法界は生まれ変わる。その時まで身の振り方を考えておく事だな、ポッター」
「……今度はパパに泣き付くつもり?」
「何とでも言うが良いさ。いいか、もう一度言ってやる。魔法界は生まれ変わる──確実にだ。そこの≪穢れた血≫も覚悟しておくことだな」
「首でも洗って待っているわ」
「……僕に与えたこの屈辱、いつか絶対晴らしてやる…っ!」
そうマルフォイは「クラッブ、ゴ
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