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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
199 闇の印
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「名前ですね。名前は──あ」

そこで漸く少女の名前をいまだ知らなかった事を思い出す──が、現状が現状だったので仕方ないと思い直す。……フランス語を話せたのは俺と少女だけだったと云う状況だったから人名を指定するまでも無くフランス語で少女へと話し掛けたら彼女は反応してくれたのもある。

……だからエイモスさんと父さんからはため息なんて聞こえない──全くもって聞こえないのだ。

「……そういえば君の名前を訊いてなかったな──俺はロナルド、呼びにくかったらロンでいい。……君は?=v

「ふふ、全く呆れちゃうわ。……私はシャルロットよ=v

「シャルロット──ね。いい名前だ。じゃあシャルロット、その人達について行けばマダム・マクシームと合流出来るから=v

「判ったわ=v

少女──シャルロットから名前を訊き、シャルロットの身柄をエイモスさん達に預ける。……ところどころでビミョーな雰囲気になりつつも、漸く帰れるようになるのだった。

……そして、やはりと云うべきか父さんからもフランス語を話せる事について驚かれたりしたが、(つまび)らかに語るべくもないだろう。

SIDE END
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