【ハリー・ポッター】編
199 闇の印
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と同じ様なもの。
「彼女、何て?」
「もう姿くらまし≠オてるんじゃないかって」
「あぁ、その可能性もあったわね」
(……っ、姿をくらました≠ゥ…)
手間なれど、ハーマイオニー達に少女の言葉を翻訳していると、キャンプ場の気配が忽然と消えていくのを察知する。キャンプ場を我が物顔で荒らし回っていた仮面の連中は闇の印≠見て姿くらまし≠ナトンズラをしたようだ。
……これでキャンプ場を襲っていた連中がお辞儀さん(ヴォルデモート)≠ノ顔向け出来ない連中であったと云う事が半ば証明された。
(父さんたちがこっちに来るか…)
キャンプ場に居た連中の最後の一人の気配が消えて数秒、父さん、エイモスさん、クラウチ氏を含めた20人の気配が一気に森の奥──こちらに来るのが判る。
そして割りとすぐに、分け入ってきた父さん達を視認した。
――「おーい、みんなぁー!」
どうやらそれは父さん達も同様なようで、父さんは声を張りながら駆け寄って来る。
「はぁはぁ…。……皆、怪我は無かったかい?」
息も絶え絶えで俺達を慮る父さん。……父さん達にとって闇の印≠ヘそういうもの≠セったと云うのを改めて確認出来た。
父さんの息も調った頃、フレッドが切り出した。
「……んで、親父よ。結局何があったんだ?」
「……≪死喰い人≫どもの仕業だ。やつらからしたらちょっとした同窓会みたいなものだろう」
「マグルを空中で吊り上げるのが同窓会? 良い趣味してるぜ」
フレッドから訊かれた、父さんは冗句を交えての説明にジョージが悪態を吐く。
「アーサー、後は私が引き継ぐ」
そこで、父さんが俺達の無事を確認するまで待ってくれていたらしいクラウチ氏が会話に割り入ってきた。少し震えている声音からは自制しようと努めているのが判り、よく見れば顔に青筋が浮かんでいる。
……宛ら爆発寸前の爆弾である。
云うなれば、クラウチ氏は魔法省でも生粋のタカ派≠ナ、数多くの闇の魔法使い達≠アズカバン送りにしている。……そして、シリウスもだ。シリウスをアズカバンに送ったことから察せられるかもしれないが、調査や裏付けやらについては杜撰≠フ一言だ。
「君達は犯罪の現場を通ってきた可能性がある」
「闇の印≠ェ打ち上げられた件ですね」
クラウチ氏からの問いに、簡潔に答える。……クラウチ氏みたいなタイプの人間は無駄話や冗句は好まない。現状が現状だ──アニーはまだしも、他の皆がクラウチ氏の知りたいこと≠先読み出来るとは思わなかったので俺が矢面にたった。
どうやら、それが功
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