【ハリー・ポッター】編
198 決勝の後に
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ージを先導に、少しでもキャンプ場から離れようと森の奥へ進んでいく。すると、ほどなくしてよく知った気配≠ェある場所に行き当たる。
……偶然か必然か、ここはロバーツさん一家の惨状が見える位置である。気配の主はきっとここら辺からロバーツさん一家の──マグルの醜態を観察していたのだろう。
(こいつもまた悪趣味だよな…)
あまりの幼稚さに舌を巻きたくなる。……しかし時に金なり≠ニ云う様に現状ではそいつ≠ノかまけている時間なんて無い。木の陰に隠れているのが丸判りなそいつ≠フ脇を通り過ぎようとして…
――「“木よ動け(モビリアーブス)”」
小声だったが、そいつ≠ェ隠れている木の近くを通ろうとした時、木の陰からそう呪文が呟かれたのを俺ははっきりと聞いた。……俺の足元の木の幹が不自然に──まるで俺の足を引っ掻けようと%ョいたのを辛うじて確認出来た。
……ここで木の幹に足を引っ掻ければそいつ≠ヘきっとまぁ、そのデカ足じゃ無理だろうね≠ニでも宣いながら、鬼の首を獲ったかごとく顔を見せるだろう。
しかし…
(……まぁ、無意味かつ無駄な努力なんですけどねー)
「よっ」
どうって事は無く普通に飛び越えてやる。すると、「ちっ」と木の陰から舌打ちが聞こえたが無視。或いはシカト。またはスルー。
そんなこんなでよく知った°C配の近くを6人で通りすぎ、更に森の奥へと向かう。……向かおうとしたその時、横がけから声を掛けられる。
……フランス語≠ナ。
――「待って!=v
咄嗟に俺達は止まる。俺は待って!≠ニ言われたからで、他の5人は聞きなれない言語で話しかけられたからだと推測。……俺達を止めたのは巻き毛が特徴的な少女で、その少女は一人ぼっちだった。
(……大方、保護者とはぐれたのか…)
「貴方達、私と同い年くらいよね? 私、マクシーム先生とはぐれてしまったの。マクシーム先生、どこか知らない?=v
(マクシーム先生>氛氓チて事はボーバトン≠フ生徒か。……仕方ない、か…)
「……付いてこい。もっと人の居る場所に行こう=v
世の中には200以上もの言語≠使える人物も居るので、別に俺がフランス語を話せてもおかしくはないと──俺もまた少女へとフランス語≠ナ話しかける。
「貴方、祖国の言葉を話せるの? もしかしてボーバトンの生徒?=v
「いや、俺達はホグワーツ生だ=v
少女は驚く。そして5人もまた驚いていて、その驚愕を代弁するかの様にハーマイオニーが訊いてきた。
「ロン、フランス語(?)を話せたの?」
「習ってて良かった、スピーDラーニング≠チてな」
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