【ハリー・ポッター】編
198 決勝の後に
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…?」
「ったく…。どうしたんだよ…」
血相を変えた父さん。何事かと訊いてみるも取り合ってくれず、フレッドとジョージに声を掛ける。幸いにして直ぐに起きるフレッドとジョージ。
「三人とも上着を羽織って──速く」
フレッドとジョージも父さんの血相から某かを感じたのか、父さんの指示通りにパジャマの上からだが上着を羽織る。当然俺もだ。……そして父さんに促されるままテントの外に出てみれば、そこには阿鼻叫喚≠ニ云う言葉一番当てはまりそうな惨状が広がっていた。
そんな状況下だ。俺は少しでも情報を集めようと、すかさず気配を探る。するとキャンプ場の方向から何十と云う気配が一つの塊となってやってくるのが判る。……中には、皆まで言うまいが──知っている気配≠熏ャじっている。
父さんはアニー達を起こしに行ってそれをフレッドとジョージと待っていると、ふと視界の端で重力に逆らって空に上昇していくいくつかの物体を目にする。
「……ちっ…」
その物体はよく見れば人間なのが判り──更によくよく見れば知っている人物なのが判った。ロバーツさんだった。空中に魔法で浮かばされているロバーツさんを見て思わず舌打ちをする。
……ロバーツさんは家族連れだったようで、ロバーツさんの妻と思しき女性が魔法使い集団の一人の魔法により空中ひっくりかえされ、女性はめくり下がった<Xカートをおさえる。その様子を見て爆笑する魔法使い集団。……どう見ても悪趣味だとしか云えない。
フレッドとジョージも俺と同様の気持ちなのか、顔をしかめている。
辺りはテントが燃やされたりしていて、その火で漸く下手人共の顏を確認出来た。……とは云っても皆髑髏の仮面を着けていて、個人個人の顔は判らなかったが…。
もう一度仮面の魔法使いの集団の悪趣味な行いに対して悪態を吐こうとしたその時、父さんがアニー達女子組を連れながら合流してくる。
「私は魔法省に加勢する。……お前たちは森の方へ逃げるんだ──判ったね? 良いかい、必ず固まって行動するんだ。バラバラになるなよ」
父さんそう言い残して、既に成人しているビルとチャーリー、パーシーを連れ立って仮面の軍団へと杖を構えながら向かっていった。
「いこう」
「ああ」
フレッドとジョージはジニーの手を引き──よく知った気配≠ェある森の方へと向かう。三人にはアニー、ハーマイオニーの順で続き、殿は暗黙の了解で俺が務めた。
他にも森へ逃げる避難者も沢山居たので先方のフレッド、ジョージとはぐれない様にしながら付いていくこと幾ばくか。俺達一行は森の中に足を踏み入れることに成功する。
フレッドとジョ
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