【ハリー・ポッター】編
195 14の夏の夢
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くれるのは嬉しいが…。
(ネビルは──まぁ…うん…)
「あ、そういえばアニー。手紙が来てたよ」
「誰から?」
「ロンからだ」
朝食を終えて、ネビルにしてみたらいささか憤懣モノだろう事を考えながら食後の紅茶タイムに興じていたらシリウスからそう1通の便箋を受けとる。確かに宛名の欄には確かにロンの名前が記されていた。
ロンと手紙をやり取りするのは大体週に1〜2回程なので、周期としてはおかしくない。しかし14になってから二回目だと考えると高揚しない事もない。
約一週間の7月31日にボクは14歳になった。バースデープレゼントを贈ってくれたのは主にロンとハーマイオニー、ハグリッドで他にもネビルとジニーもプレゼントを贈ってきてくれた。……ネビルとボクの誕生日は近いので、ネビルとは最早プレゼント交換に近かったが詳しい話は良いだろう。
もちろんシリウスは大いに祝ってくれた。
……ただ、その席でシリウスは酔い潰れて父親の面影が無いことを甚く悲しんでいたが、ボクがクィディッチのシーカーであることを理由にして再び立ち直ったり──とな場面もあったりしたが、それもまた詳しくは割愛だ。
閑話休題。
「ふむふむ」
ボクは手紙の封を切り、ざっと目を通した。
――――――――――――――
親愛なるアニーへ
前略。父さんが今夏のクィディッチ・ワールドカップのアイルランド対ブルガリア戦のチケットを入手した。(俗に云うコネ≠セが気にしない気にしない)
この際だからアニー喚んでしまえというわけだ。勿論ハーマイオニーへの手紙も並行して認めてある。母さんやジニーもアニーとハーマイオニーに、家に泊まっていってほしいってさ。
……俺? 当然ながら俺もだよ。言わせんなよこっ恥ずかしい。
まぁ、何だかんだでシリウスも魔法省あたりから招待されてそうだけどな。
返事は出来れば一両日中までに頼む。匆々。
PS.シリウスによろしくと伝えておいてくれ。
――――――――――――――
「シリウス、ロンがよろしくだって──それから、シリウスにクィディッチ・ワールドカップの招待が届いてるかもって話だけど、そこんところは?」
「っ!!」
ぎくり、と悪戯が見つかった悪戯小僧の様な表情を浮かべるシリウス。……どうやら、ロンの推論は図星だったようだ。シリウスは乾いた笑い声と共に弁明を始めた。
「はは…。ロンにはバレてしまっていたか。確かに私は魔法省からクィディッチ・ワールドカップに招待されているね」
シリウスはそうチケットを見せてくれる。日本対カナダのもの。
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