【RB1】
【RB第五話】
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から出ると同時に張られた電磁シールド――これは入り口付近でハイエナ行為を出来ないようにするための措置であり、この場合に限り機体全てを覆う電磁シールドがありとあらゆる攻撃から開始十秒まで守ってくれる。
『退け退けーッ! これで三十万クレジットは俺の――』
一瞬だった、単眼仕様のRBの横をすり抜けようとした火影・弐式――単眼仕様のRBの左腕の刀モジュールによる一閃が煌めくと、刃が爆発し、火影・弐式は爆発に呑まれて戦闘続行不可能に――。
出口まで残り五メートルの距離――油断すれば獲得したクレジットも全てがパーとなり、修理費も取られる。
牽引ドローンがボディモジュールを回収する横で電磁シールドが切れた単眼のRB――登録名【阿良夜叉(アラヤシャ)】という名前に一人の生徒が声を上げた。
「あ、あれって――GTクラスの阿良夜叉じゃんッ!! うわっ、すっげぇ!!」
「あ、阿良夜叉ってあの!?」
口々に阿良夜叉の登場にざわつく観客席。
一方事情の疎いアリスは首を傾げてちゃっかりクルスの隣に座り、聞いてみた。
「クルス……あの阿良夜叉って?」
「……あぁ。……どっかのバカ親父が乗ってるんだろ?」
「え? バカ親父って……?」
バカ親父と言ったクルス――阿良夜叉は昨年、電撃的にGVクラスに参戦と共に制覇、そして一年後の現在はGTクラスのランカーとして様々なスポンサーが就いている。
ボディモジュールも含めてカスタマイズされたそれは元の原型である【黒影・零式】の面影は単眼のみという――。
新たに登場した阿良夜叉の存在に、バトルフィールドに居た参加者の目の色が変わった。
『阿良夜叉! 飛んで火に入る夏の虫だな!』
『こいつを倒せば、一気にGTクラスに行ける!』
『てか掛けられたクレジットは俺が貰うぜ!!』
阿良夜叉撃破クレジットは破格の一〇〇万クレジット――目の色を変えない方がおかしいだろう。
我先にと阿良夜叉へ挑む一機――跳躍し、全武装一斉射撃を行った。
コンクリート破片が周囲に舞う中、舞う砂塵から抜け出た阿良夜叉――一斉射撃によるダメージはなく、着地したRBに対してバズーカモジュールとオプションのミサイルランチャーをお見舞い――着地した硬直によって動けないRBは爆発に呑まれて戦闘不能に。
続いて纏めて三機が襲い掛かる――巧みな機動と障害物を駆使し、避けて曲がり角を曲がった阿良夜叉を三機は追撃。
刹那、阿良夜叉のオプションモジュール――地雷を踏み抜き、一機は爆発に呑まれた。
その一瞬、二機は驚きを見せて反応が遅れてバズーカとミサイルの爆発に呑まれていく。
開始一分で四機の撃破に、牽
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