叶わない願い
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強さに私は恐怖した。
どれだけ頑張っても彼には追いつけない。
この世界でなら、現実では叶わなくてもこの世界でなら彼の役に立てると思った。
でも、私が一歩進んでも彼は2歩、3歩と上に行く。
あの背中を追いかけることしか出来なくて、隣に立って同じ景色を見ることが叶わないんじゃ……とさっきの戦いを見て思ってしまった。
私はずっと彼に守られてきた。
安心するし、心強くて、私にとって大切なもの。
その分私は彼に置いていかれる、邪魔になっていないだろうか、荷物になっていないかという考えもよぎる。
「私の……ばか……。」
「アスナ!」
「リズ……どうして、ここに……?」
「キリトからメッセージが来たのよ、アスナがおかしいから69層に上がってくれって。」
「リズ……私……!」
そこから私は今まで溜め込んでいたものをさらけ出した。
泣きながら、彼への思いを。
まさかこの時、彼が最後の敵として現れるキッカケになるなんて思いもし無かった。
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