【RB1】
【RB第四話】
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ム入り口前で会おう」
つかつかと靴音を鳴らし、開閉式スライドドアの向こう側へ消えていく佐久間先生。
「兄さん、ランブリングバトル生で見れますね」
「……退屈な授業よりは断然ましだな」
「うふふ、兄さんったら何度も欠伸してましたもんね?」
「チッ……見るんじゃねぇよ」
席が後ろの義妹に見られてるのはクルスにとって居心地の悪さをあげるだけだった。
「クルスー、一緒にドーム前まで行かない?」
アリスがそう言い、近付いてくるのだがその前に由加が立ち塞がった。
「生憎と、兄さんは私と一緒にドームへ行きますので」
「えーっ!? ……てか有川さん、明らかに敵視してるよね?」
「勿論です。兄にまとわりつく悪い虫は排除しないといけませんので」
「むむ……」
バチバチと火花が舞い散る二人の視線、初日から繰り広げられる光景にはらはらする一同だが――。
「けっ、馬鹿らしい。喧嘩なら外でやれ二人とも」
クルスの発言に、二人してビクッと反応した。
「に、兄さん。喧嘩なんてしていませんよ。ね、加川さん?」
「も、勿論。喧嘩なんてナンセンス!ね、有川さんっ」
「…………チッ」
怪訝そうな表情を浮かべて二人を見るクルス。
ため息を吐くと席から立ち上がり、一人ドームを目指した。
「ま、待ってください兄さん!」
「クルス! 一人で行かなくても!」
二人は慌ててクルスの後を追った。
「有川くんって、目付き悪いよね?」
「てかめちゃくちゃこえぇ……。な、何か金とか巻き上げられそう」
「そ、そんな訳ないじゃん。……多分」
目付きも悪ければ口調も悪いクルスの印象はあまりよくなかったクラスメイト。
時間を見るとそろそろいい時間だったので残された生徒もぼちぼちとドームを目指すのだった。
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