ガンダムW
1727話
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不老不死……それは当然のように、これまでにも多くの権力者が求めて来たものだろう。
それでも科学が発達すれば、当然のようにそれは否定される。
だが、科学ではなく魔法ならば?
事実、俺が不老になったのは、魔法による効果だ。
……もっとも、意図的なものではなく、闇の魔法の暴走によって混沌精霊と化してだが。
「不老不死……それは、本気で言ってるのですか?」
カトルの言葉に、頷きを返す。
「ああ、そうだ。……もっとも、さっきも言ったように完全な不老不死って訳じゃないけどな。だが、少なくてもこの世界で俺を殺す事が出来る者はいないよ。見てろ」
そう告げ、右手を前に差し出す。
そして皆の視線が集中すると、次の瞬間俺の右手は白炎へと姿を変える。
いつもならここで炎獣を生み出すといったパフォーマンスをするのだが、このW世界で炎獣はバルジに結びついて考えられる可能性があるので止めておく。
『おおお……』
腕が炎に……それも普通では考えられない白い炎に変わったのを見て、それを知っている綾子以外の全員が驚愕の声を上げる。
「見ての通り、俺の身体はこう見えても白炎……魔法による炎で構成されている。そして魔法である以上、当然物理攻撃は全くの無意味だ。それこそ、生身でトーラスカノンを食らっても、痛みすら感じない」
「馬鹿なっ!」
叫んだのは誰だったのか。
恐らく原作に出て来た事のない奴だと思う。
俺も名前が分からなかったし。
だが、そんな叫びは他の者達にとっても同じ気持ちだったのだろう。
もっとも、その気持ちも分からなくはない。
俺という存在は、文字通りの意味で理解不能なのだから。
「その……では、改めて聞くが、綾子の方も物理攻撃は効かないのか?」
ノベンタの言葉に、俺は視線を綾子に向ける。
その視線を受け取った綾子は、首を横に振った。
「いや、あたしは半サーヴァント……人間と英霊の中間の存在だと思ってくれ」
「ちょっと待った。さっきも思ったけど、その英霊ってのは何なんだよ?」
デュオの言葉に、そう言えば英霊について説明してなかったかと気が付く。
「英霊ってのは……そうだな、簡単に言えば伝説になった英雄ってところだ。この世界でも、アーサー王、ヘラクレス、クー・フーリン、メデューサといった連中の伝説はのこってるんじゃないのか? ……メディアはそこまで知名度が高くないけど。ああ、それと綾子の長刀の元々の持ち主の佐々木小次郎とかな」
しん、と。
俺の言葉に周囲が静まりかえる。
ぶっちゃけ、俺がこの世界の人間ではないと口にした時よりも、その驚きは大きいようにすら思えた。
まぁ、デルマイユしか知らなかった佐々木小次郎に比べると、欧州出身者
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