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転生とらぶる
ガンダムW
1727話
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が溜息を吐きながら苦々しげに呟く。
 連合軍にとって、凛というのは色々な意味で厄介な存在なのは間違いないだろう。
 交渉が得意で、当初想定していた以上の報酬を毟り取られる事になるのは日常茶飯事だし。
 ただ、こっちも連合軍が想定した以上の仕事はきっちりとしているつもりだから、ボッタクリって訳じゃないんだろうが。
 ともあれ、何だかんだで凛と接する事が多いセプテムの様子を見て、他の面々……特に凛と接する機会が皆無だった中東連合、サンクキングダム、ロームフェラ財団の面々が微妙な表情を浮かべる。
 うん? 中東連合ならシャドウミラーと友好関係にあるんだし、そう考えればカトルやトロワなら凛と話した事があってもおかしくはないのか?
 まぁ、わざわざそれを口にするような真似はしないが。

「……分かった。いや、色々と納得出来ないところはあるが、それでも何とか自分を無理矢理納得させたという意味で分かった。それで、アクセルは異世界……そのホワイトスターだったか? そこから戦力を呼び寄せる事が出来るのか?」

 セプテムが無理矢理に自分を納得させるようにしながら尋ねてくる。
 まぁ、セプテムにしろ何にしろ、今ここにいる面子にとって重要なのは、シャドウミラーの戦力を当てに出来るかどうかという事だろう。
 自分の組織の中には少なからずトレーズの手の者が潜んでいるというのは、会議室で明らかになった。
 そう考えれば、シャドウミラーはこの世界に現時点では存在していないのだから、間違いなくトレーズの手の者が潜んでいるという事はない。
 ……まぁ、シャドウミラーはシャドウミラーでも、現在宇宙にいるピースミリオンの方のシャドウミラーなら話は別だが。
 向こうには俺達以外にもハワードの部下とか、ドクトルSの部下とか、連合軍の整備員とか、何だかんだでかなり入ってるからな。
 そう考えれば、ピースミリオンの中にはトレーズの手の者が入っていてもおかしくはない。
 ……いや、寧ろ入っていると考えるべきだな。
 もっとも、凛を相手にした者の末路を考えると、寧ろ哀れにしか思えないが。
 ガンドの連射を食らって負傷と病気で延々と寝込む事になるのは間違いない。
 そんな風に宇宙に対しての思いを馳せながら、セプテムの質問に対して首を横に振る。

「残念ながら無理だな。本来ならどこか地上にゲートを設置さえすれば、ホワイトスターと空間的に繋げられる筈なんだが……生憎と言うか、残念ながらと言うか、ともあれ現在このW世界ではゲートを設置してもホワイトスターと連絡が取れない」
「何故だ?」
「さて、何でだろうな。予想は出来るけど、それだって証拠がある訳じゃないしな」

 小さく肩を竦めて、セプテムの言葉を誤魔化す。
 こう言いはするものの、大体の予想は出来ている。

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