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ハナビラ
アンズ〜星空凛〜その2
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───やっぱり、星空凛は女の子だった。

僕が、彼女の家に行きたいと行っても入れてくれなかった。海に行こうと言っても、予定があるとかで行かなかった。トイレに連れションしようとしても......頑なに断られた。


忙しいとか、病弱体質だからとか、言い訳ばかり言っていたけれど、本当は女の子だとバレるのが嫌だったから。




────僕は、正しかった。


凛ちゃんの中の、蔓延る粗を探し当てることが出来た。
彼女は、女の子だった。今まで隠し通して、上手くしてやられた事に怒りを覚えてしまう。




でも、今は正直どうでもよかった。
ただ女の子だとわかって、僕はただひたすらに彼女を虐げたかった。


初めて触る、星空凛の素肌。
柔らかくてもっちりした腕はとても細く、ちょっとでも力を入れたら折れてしまいそうな弱さを感じる。細身の彼女は胸もそんなに大きい訳では無い、だけど弾力のあるソレに魅せられて、ブラを外して夢中になってしまう。


────魅惑的だった。


────これが、僕の彼女に対する愛だと思った。


────ずっと前に、僕の中に生まれた愛だった。



どこか遠くを見つめる凛ちゃんを見続ける虚しさ。
僕のぽっかり空いた心の穴を埋めてくれる瞬間。


きっと、凛ちゃんも僕を受け入れてくれると信じていた。

......もう、僕を止めることは誰にもできない


「なんで?なんでようへー君は、凛を裏切るの?」


ふと意識が凛ちゃんの言葉に持っていかれる。


「みんな、みんなそうだよ!凛の気持ちを知りもしないで!凛の事を知ったようなふりをして!ようへー君も同じなんだね!!みんな......みんなみんな嘘つきだ!!!!ようへー君も!!!μ's()も大嫌いだ!!!!!!!!」











────μ's




彼女の放ったその一言に、僕は止まってしまった。


「信じたかったよ。君は、君は凛を救ってくれるって......信じてたのにぃ......」


僕の目にくっきりと焼き付いたのは、凛ちゃんの泣き顔。
悔しいような、辛いような、悲しいような。




有毒な、有害な僕達の関係は......バラバラと崩れ壊れてしまった。

















〜☆〜





ガタンゴトン、と静かに電車は揺れて終点へと向かっている。




「……雪だ」


 僕はふぅっと静かに息をついて、手に持ったぬるいお茶を口につける。
しんしんと降りつもる雪を見ていると心が落ち着く。


あれから(・・・・)もう半年が経
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