アンズ〜星空凛〜その2
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してしまいそうな気配さえ感じていた。
だから……僕は静かに黙っていたのだ。
仕方なく、僕は一人寂しく温泉に浸かることにして、その間、僕は今日、決行することを決意した。
僕と凛くんは親友同士。隠し事はいらない必要ないありえない。
多分……凛くんは、ずっと隠したかったのだろう。理由はわからないけれど、そうしなければならなかったのだろう。
相談してほしかったな、と思う。人には話せないような秘密を誰だって持っている。それは例外なく。でも僕と凛くんは親友だ。親友とは隠し事は普通無しで、なんでも話して相談して解決に導く。それが、親友ってもんなんだ。
そう思うと、急に彼に対しての怒りが沸き起こってくる。
どうして話してくれなかったのか?と。僕と君は親友同士じゃないのか?と。そんなに信用ないのか?と。
────だから、僕は。
「ご飯、おいしかったね〜。ここの郷土料理最高だよ〜」
お風呂から上がってしばらく。
旅館の方が持ってきてくれた夕飯に舌鼓を打っている凛くんの横で、僕はバレない様に飲み物の中身をお酒とすり替える。
そんなことに気づきもしない彼は......夕飯を食べ終わる頃には身体を火照らせて、ぽーっと頬を朱に染めて惚けていた。
「よう、へーくん......んん......」
......その表情は、完全に女の子のソレだった。
そのまま寝息を立てて眠ってしまう......彼女
ここまで来たら、僕は止めない。知りたい......星空凛は、一体何者なのかを僕は知りたい。
────だから。
だから僕は。
凛くんの上に跨り、彼女の体に纏っているパジャマを強引に脱がしていく。当然、彼女は意識を覚醒させて何が起こっているのか理解出来ぬまま、叫んでいた。
「ちょ、ちょっと!?なにしてるの!?!やめて!!やめて!!!」
パジャマのボタンすら外すのも面倒で、引きちぎる勢いで外すと......露わになったのはピンク色の下着。特に派手、というわけではないけれど、シンプルで、だけどとても可愛らしいリースのついたピンク色のブラジャーが、そこにはあった。
恐怖と羞恥の混じった表情を浮かべながら僕に必死の抵抗をするけど。そもそも凛くんは凛ちゃんで、男の僕には力ではどう頑張っても勝てない。
ジタバタ暴れて、身動き取れずにひたすら嫌だ嫌だと抵抗する。
「凛は.凛は女の子じゃない!!嫌だ!離して!!離してよっ!!!」
─
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