0067話『夕雲型の梅雨mode模様』
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武蔵さんの所へ向かうね!」
「わかった。それじゃまた後でな」
「うん! あ、武蔵さーん!」
それで清霜は武蔵の方へと向かっていって抱き着いていた。
武蔵は「おっと…相変わらず元気な奴だなお前は…」と言いながらも自然と笑みを浮かべて清霜の頭を撫でてあげていた。
うん。良き師弟関係かな…。
そんな事を思っていると私の後から来たのだろう高波と早霜が傘を傘立てに置きながらも食堂へと入ってきた。
「あ! 司令官、こんにちはかも!」
「ふふ。司令官…お食事ですか?」
「二人ともこんにちは。清霜に振られてしまったのでよかったら一緒に食べないか?」
「いいかもです! 早霜は大丈夫…?」
「大丈夫ですよ、高波姉さん…」
高波からの提案に早霜も異論はなく付き合ってくれるようだ。
それじゃさっそく食堂へと並んで食事を摂らないとな。
ところで、
「高波、アジサイの髪飾り似合っているぞ」
「ふぁー! 司令官に褒められたかもです!」
高波はそれで少し舞い上がっているけど早霜が「高波姉さん、どおどお…」と言って高波の興奮をうまく抑えていた。
「ふぅー…いきなり褒められたからびっくりしたかも! です」
「高波姉さんは浮かれやすいですからね。誰かが見張っていないといけません…」
「早霜、意外に結構酷い言い様かも…」
「そんなことは無いですよ…?」
二人のそんな掛け合いを楽しみながらも食事を持って席へと着く私達。
そういえばと今朝の光景を思い出して、
「そういえば…二人とも今朝は外に傘を差して出ていたけどなにかを見ていたのか?」
「司令官、見ていたかもですか?」
「ああ。窓から二人が楽しそうに笑みを浮かべあっているのが見えたものでな」
「そうですか…はい。高波姉さんと一緒に咲いているアジサイを見て楽しんでいたんです。この時期特有の花ですから結構楽しみなんですよ」
早霜はそれで片目が髪で隠れながらも楽しそうに口元を綻ばせていた。
うん。こういう表情もできるのか。
やっぱり色々と見ていくと実際に見れる顔というものがあるよな。
そんな事を思いながら食事を進めていく。
そして食事を終えて一息ついていると先ほど別れた清霜がなにやら朝霜と遊んでいる。
具体的には昔に私もやったなーという傘でチャンバラをしていた。
「いくぜ清霜! あたいの剣を受け止めてみな!」
「いくわよ朝霜姉さん!」
そんなやり取りをしながらも二人はキャッキャと楽しんでいた。
うん、これぞ雨の中の日常風景だな。
だけど一言言っておこう。
「二人ともー。傘だけは壊すなよー」
「「はーい」」
二人の返事が聞こえてきたので良しとしておこうか。
それで今日も梅雨modeの子達の顔が見られたので午後の仕事
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