0067話『夕雲型の梅雨mode模様』
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
今日は例に漏れずに雨が降っている。
小雨程度だけどそれでも艦隊運営に支障を与えるくらいには迷惑な雨だな。
それでも川内率いる夜戦チームは平気で出撃して哨戒はしているけどね。
戦闘はなるべく控えて当然かっぱは着ているので雨に濡れても大丈夫。
そんな事を思いながらもふとなんとなく外を見てみるとそこには傘を差している緑色の髪の子の姿が見えた。
「あれは…高波かな?」
《多分そうでしょう。他にも黒髪の子も見えます。おそらく早霜さんかと…》
「だな。なにやら二人で楽しそうに会話しているけど姉妹だから波長が合うんだろうな。今はそっとしておこうか」
《はい》
それで私はまだ仕事が残っているのでそちらを優先させて今は二人をそっとしておく事にした。
それから少し時間が経過してお昼になる頃にある一人の戦艦に憧れいつか自身も戦艦になりたいと思っている艦娘が執務室へとやってきた。
「ねぇねぇねぇ! 司令官、今からお昼でしょ? 一緒にいこう!」
「清霜か。わかった。支度するから少し待っていてくれ」
それで財布やら傘やらを準備して食堂の棟へと向かう。
一見執務室と食堂はそんなに遠いわけではない。
だけど一回外に出ないと到着しない設計になっている。
まぁ、だけど中道に雨よけが設置されているから平気なんだけどな。
「司令官! 今日はね、武蔵さんと一緒にお食事するの!」
清霜がいかに嬉しそうに話をする。
武蔵とか。二次創作でもよく清霜と武蔵は仲がいいという描写が目立つけどここでもそんな感じだったか。
うちは結構武蔵に関してはそれなりの逸話を持っている。
とあるイベント海域が終わっていざ大型チャレンジだ!という感じで残った資材でやってみたところ一発でキター!な展開を発揮して、その時にはまだ来ていなかったビスマルクをチャンスを逃すわけにはいかないという事で十回以上はチャレンジして最後に開発資材を100個使いやっとビスマルクがきてくれたのだ。
あの時はついに来たか…というイメージだったな。
だから武蔵は結構使用資材は低い方なのだ。
そんな事を思い出していながらも、
「そうか。それじゃ清霜も武蔵にいいところを見せないとな」
「うん! 武蔵さんに倣って大盛を食べようと思っているわ」
ニコニコ笑顔で清霜はそういう。
だけどそこで少し笑顔が引き攣って、
「でもね、清霜も食べきれない事があるの。そんな時に限って武蔵さんが代わりに食べてくれるの」
「武蔵は清霜のいい姉貴分じゃないか」
「うん。だから武蔵さんの事は大好きなの!」
清霜がいかに武蔵の事が好きかという話をしながらも食堂へと到着して清霜はキョロキョロと武蔵を探してそして見つけたのか、
「それじゃ司令官!
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ