317部分:第二十六話 袁紹、劉備を迎えるのことその九
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第二十六話 袁紹、劉備を迎えるのことその九
そしてだ。他にもいた。
「ガロス」
「ブラックホーク」
「ヴァルター」
斧と盾を持った巨体の男で顔中に髭があり兜には角が生えている。黒い大柄な身体に独特の髪型をしていて二本の斧を持つ。そして最後は甲冑を来た騎士であった。
「管又刃兵衛」
「ジェイ」
「ドラコ」
「ゴルバ」
着物に眼鏡、それに槍を持った老人にアフロの髪の黒人、西部を思わせる服に銃を持った男に軍服の男。彼等もそれぞれ名乗った。そしてだ。
最後にだった。二人いたのだった。
「鈴姫です」
「アンジェリカよ」
金髪に桜色の丈の短い着物の上に緋色の上着を羽織っている少女だ。手には巨大な剣と笛がある。そしてもう一人は。
白い半裸の、脚が露になった服装に黒く短く刈った髪、それと爪を思わせる形の白い棒を持っている。最後に二人の女が来たのだった。
そしてだ。袁紹はその二人を見て言うのであった。
「今からですけれど」
「はい」
「何なのかしら」
「大会に出てもらいますわ」
こう話すのであった。
「それで宜しいですわね」
「大会というと」
「あれね」
「そう、あれですわ」
また二人に対して言った袁紹ですわ。
「それでいいですわね」
「私は。お世話になっていますし」
「仕事だから」
二人もそれぞれ異論はなかった。
「わかりました」
「やらせてもらうわ」
「では。他の者達ですけれど」
「どうすればいいのですかな」
刃兵衛が問うた。
「我々は」
「暫くしたら北に向かいますから」
「その時に備えて訓練をしていてくれねえかな」
顔良と文醜が彼等に話した。
「そういうことで」
「頼めるか?兵の訓練の方もさ」
「うむ、わかった」
頷いたのはクロードだった。
「さすればその様に」
「それで御願いしますね」
「あたい達も大会が終わったらすぐにそっちに行くからさ」
また彼等に言う顔良と文醜の二人だった。
そうしてである。袁紹はここでまた言った。
「さて、準備万端ですわね」
「そうですね。それでは」
「これから大会に」
「ええ。それにしても」
田豊と沮授の言葉に応えながら話す袁紹だった。
「我が袁家も本当に人材が多くなってきましたわね」
「一度にですし」
「来るのが」
「その通りですわね。それにですわ」
さらに話す袁紹だった。
「内政ですけれど」
「藍玉殿と黒檀殿がおられますし」
「そちらは麗羽様が留守の間も抜かりなく」
「青珠殿と赤珠殿もその為に残っておられます」
「ですから」
「ならいいですわ」
それを聞いて満足した顔で頷く袁紹だった。
「まずは政ですわ。わかっていますわね」
「はい、西域征伐の功績は朝廷にも届いて
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