遊星の不安
遊星の不安3
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まあ服飾って、勉強するだけでそこそこお金かかるからなあ。
「で、そのお嬢様方には授業中も付き人の同伴が認められているんです」
「え?付き人?」
遊星は驚いてりそなに質問
「はい、そうです。男性は禁止、つまり執事は認められないので、いわゆるメイド限定ですね」
りそなは遊星の質問の答え出す
「メイド…………なにそれ? さっぱり理解できない。どうしたら授業に同伴っていう概念が生まれてくるの? それはどんな授業風景になるの?」
遊星は生徒とメイド楽しげに授業風景?……やはりイメージ出来ない。
「血の繋がったあなたは想像力を鍛えるべきです一つの長テーブルに、金持ちのお嬢様とメイドが並んで座っている光景を頭にうかべてください」
メイドが真面目に授業受けている。
「シュールだね」
「はい、シュールです。ですがその教室では、その光景が通常なわけです。何故なら服飾の授業というものは、付いていけない人を待ったりはしません。たった三年では学ぶことが多いすぎて余裕がないのです」
「受験を受けて入学した、基礎知識がある生徒なら話は別です。が、何の予備知識もないお嬢様たちが型紙《パターン》の引き方をいきなりおっ始められて、付いていけるわけがありません」
それは確実にお嬢様がおいていかれる可能ある。
「かと言って定規の引き方から懇切丁寧に教えてあげるほど教師も暇ではないのでしょう。しかし彼女たちを無視して進めることは、資金の都合上よくないものと思われます」
「というわけで付き人の同伴が認められるのです。二人で参加するものの、実際に授業を理解するのはメイド。そして家へ帰ってから、主人に内容を説明してあげれば済むという話です」
りそなは遊星に《付き人かつ同伴》の説明した。
「それはつまり……言いにくいけど」
「妹、はっきり言います。つまり学校側としては、めんどうくさいから馬鹿には保護者を同伴させろということです」
「はっきり言いすぎだよ!」
遊星は目を丸くして言った。
「で。妹、考えましたこの制度を利用しましょう。他の生徒の付き人という扱いなら、学校へは届け出だけで済むはずです」
「恐らく素性を調べたりはしないと思います。生徒の家に一度雇われてる時点で、ある程度の信用はあるはずですから。そもそも正式な生徒でもないし、付属品みたいな扱いのはずです」
「ふ、付属品……」
遊星はメイドを付属品呼ぶのが少し驚いた。
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