316部分:第二十六話 袁紹、劉備を迎えるのことその八
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第二十六話 袁紹、劉備を迎えるのことその八
「鈴々ちゃんって」
「どうしたのだ?」
「食べるだけじゃないのね」
唖然とした顔と言葉であった。
「それだけじゃなかったのね」
「だからどうかしたのだ?」
「飲むのも凄いのね」
見ればだ。張飛は飲む量も凄かった。まさに鯨飲であった。
「どんどん飲めるのね」
「お酒は大好きなのだ」
天真爛漫そのものの言葉だった。
「だから幾らでもいけるのだ」
「だからなのね」
「そうなのだ、さあどんどん持って来るのだ」
実際にこんなことも言う張飛だった。
「二日酔いもしたことがないのだ」
「ああ、あたしもだよ」
「私もだ」
「私もよ」
ここで馬超に趙雲、それに黄忠も参戦してきた。
「じゃあな」
「酒も楽しむとしよう」
「そうね。それじゃあ」
こんな話をして今は休むのだった。彼女達はこれで終わりだった。
そして翌朝。袁紹はあらためて四人に対して問うていた。
「それで見つかりましたの?」
「あと三人ですよね」
「こっちから大会に参加するメンバーは」
「そう、三人ですわ」6
また言う袁紹だった。
「三人ですけれど」
「あの、麗羽様」
「もう一人いたような」
しかしここで田豊と沮授が言ってきた。
「あの影の薄い」
「包丁を持って誰かを刺すような感じの」
「ああ、あれですわね」
袁紹も言われて何となく思い出した。
「ええと、何でしたっけ。あの弟殿を好きそうな」
「何とかいいませんでした?」
「ほら、何とか」
顔良と文醜はわからなかった。
「あの人ですけれど」
「西園寺何とかとかいいませんでしたっけ」
「確かそういう名前でしたわね」
袁紹も他の四人も彼女の名前を覚えていない。
「それであの何とか世界とかいうのを入れて四人分ですわよ」
「まずはキャロルさんと凛花さんですね」
「その二人でどうでしょうか」
田豊と沮授がこの二人のン名前を出してきた。
「それとあとは、あの」
「この前に来た」
「ああ、あの一行の中からですわね」
袁紹もここでわかった。
「ではあの一行をここへ」
「わかりました」
「それでは」
こうして何人も連れて来られた。見ればだ。
金髪で鎧を着た西洋人だ。
「クロードさんでしたよね」
「ああ」
顔良の問いに頷いて返す。
「そうだ」
「それと後は」
「キム=ヘリョン」
「キリアン」
どちらも黒髪の青年だ。だが棒を持った男の顔はアジア系であり何処かキム=カッファンを思わせる面持ちであり流れる雰囲気だ。そしてもう一人は細い剣を持ち口には薔薇がある。ズボンの腰には長い帯がある。
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