暁 〜小説投稿サイト〜
大淀パソコンスクール
責任とります
深夜1
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で、制止しちゃったんだっけ。そのあと、一人になった部屋の中って、妙に静かで寂しくて……

―― ハァ……ハァ……やだっ

 ……出かけ間際の川内のあのワガママは、あの時の俺みたいな、一緒にいる奴がいなくなることへの不安に対する、川内なりの抵抗だったのかもしれない。もし、今のあいつの精神状態が、あの時の俺と同じなのだとしたら、あいつは意味不明な寂しさに打ちひしがれてるはずだ。

「……さっさと戻るか」

 できるだけ早く戻ることを心に違い、俺は足早にその場を離れた。コートを川内に貸したまま忘れていたことに気付いたのは、一度家に戻った後、コンビニでポカリを物色していた時の事だった。

……

…………

………………

「ただいまー」

 自分の家ではないのに『ただいま』と挨拶することに違和感を覚えながら、俺はドアを閉じ、カードキーを玄関の下駄箱の上に置いた。肩からかけたバッグには教室から借り受けた学習用のパソコンが入っていて、その重みが俺の身体をふらつかせる。右手には、今しがたコンビニで買ったポカリが入っていた。

「おか……え……」

 ベッドの上の、ちょっと盛り上がった布団が、もこもこと動いているのが俺からもよく見えた。俺は返事をすることなく、台所に行ってポカリを冷蔵庫の中に入れた。

 その後居間に入り、肩にかけたバッグを置いて、ベッドに歩みよる。布団の中の川内は、辛そうに顔をしかめていた。

「ハッ……ハッ……」
「寒いか?」
「んー……ちょっと……でもだいじょぶ」

 辛そうな川内だが、顔色そのものはさっきよりもよくなってきている。多少寒さが改善されたか……? ベッドの上を見ると、川内の足元の布団に、俺のコートがかけてあった。

「布団が汚れるぞ」
「だって寒いし……」
「ちょっと熱計るか。体温計どこだ?」
「えっと……クローゼットの中の救急箱……」
「クローゼット……」

 居間の中をぐるりと見渡し、クローゼットの扉を開けた。救急箱は……あった。開くと、片隅に綿棒やピンセットに混じって、この前俺が使った体温計がある。それを手に取り、救急箱を戻して川内の元に戻った。

「ほら。自分の脇にはさめ」
「せんせ……ハッ……ハッ……」
「ん?」
「……入れて」
「バカタレ」

 アホなことを……俺は川内の胸元に体温計を置いた。川内はもそもそと動き始め、布団から右手を出して体温計を取り、そのまままた右手をひっこめる。布団の中でもぞもぞ動いているから、今まさに自分の服の中に手を入れて、脇に体温計を挟んでいるようだ。

「ちょっとごめんな」
「ん……」

 一生懸命に体温計を脇に挟む川内の、額に手を置いてみた。熱い……まだ上がりきってないのか。教室にいたときよりも
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