第20話
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る事を。」
その口ぶりだとアルフィンへの処罰はメンフィル帝国の皇族や政府、或いは軍や貴族関係の誰かと政略結婚させる事に傾いているのかい?
ええ。―――”帝国の至宝”と称えられているアルフィン皇女の責任の取り方が思ったよりも軽くなりそうで安心したでしょう?
うふふ、実はメンフィル軍の中で今回の戦争―――メンフィル・エレボニア戦争を和解へと持って行く為にこの戦争に参戦している人がいるのよ。
ちなみにその人はさっきの話にあったアルフィン皇女の嫁ぎ相手の最有力候補よ♪
「あ………ッ!」
「確かにその話もしていたな………」
「と言う事は私達がバリアハートで戦ったリィン殿がアルフィン皇女殿下のお相手の最有力候補なのですか……!?」
レグラムでのレンが答えた自分達の質問の内容を思い出したアリサは声を上げ、ガイウスは静かな表情で呟き、ラウラは信じられない表情でレンに訊ねた。
「最有力候補どころか”リィンお兄さんとアルフィン皇女が結婚する事は和解条約の一部にあって、既にその条約内容も含まれた和解条約書への調印も終えたから”リィンお兄さんとアルフィン皇女は両帝国が正式に認めた婚約関係よ?」
「!!」
「ええっ!?それじゃあ本当にリィンさんがアルフィン皇女殿下のお相手になったのですか……!?」
「それ以前に”リィンと皇女殿下は両帝国が正式に認めた婚約関係”や”リィンと皇女殿下の結婚が和解条約の一部にあって、既にその条約内容も含まれた和解条約書への調印も終えた”と言っていったが、それは一体どういう意味だ!?」
レンの答えを聞いたその場にいる人物達がそれぞれ血相を変えている中オリヴァルト皇子は目を見開き、エマとトヴァルはそれぞれ驚きの表情でレンに訊ねた。
「うふふ、次は既に”和解条約が終えた件”について説明してあげるわね。――――その前にデスクに置いてある紙を表にして内容を読んでもらえるかしら?」
「デスクに置いてある紙………?――――あ。」
「確かに紙が一枚あるね。」
レンの指示を聞いたトワは不思議そうな表情で首を傾げたがすぐに自分達が座っている目の前にあるデスクにそれぞれ裏返しにされてある紙がある事に気づくと呆けた声を出し、フィーは静かな表情で呟いた。そしてオリヴァルト皇子達は紙を裏返しにして内容を読み始めた。
「な――――――」
「こ、これは………!?」
内容を読み始めたオリヴァルト皇子は絶句し、クレア大尉は表情を青褪めさせて身体を震わせていた。
『メンフィル・エレボニア戦争和解条約書』
1、貴族連合軍の”主宰”であるカイエン公爵並びに貴族連合軍の”
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