第20話
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の推測を聞いたエマは声を上げた。
「そういう事♪そしてレンが”アルゼイド家”の宝剣を返しに行った時にリィンお兄さん達L小隊が撃退した人物達の中で”光の剣匠”以外に”手柄首”となる人達を正確に把握したって訳♪」
「それじゃあレン皇女殿下直々に”ガランシャール”を返還しに来てくれた本当の目的は………」
「”光の剣匠”以外の”手柄首”となるボク達を把握する為だったようだね〜。」
メンフィル皇女であるレン自ら”ガランシャール”を返還しに来た真の理由を悟ったジョルジュは複雑そうな表情をし、ミリアムは真剣な表情でレンを見つめて呟いた。
「うふふ、勿論”ガランシャール”の返還も”アルゼイド家”を訊ねた”本当の目的”の一つよ?まあそのお陰でリィンお兄さんを含めたL小隊は”バリアハート制圧作戦”ではアルバレア公爵夫妻の殺害に加えて複数の”手柄首”も混じった”メンフィル帝国と戦争をしているエレボニア帝国所属の勢力”を撃退したという手柄を上げる事ができて、その手柄もエレボニアとメンフィルの和解を望む為に必要なリィンお兄さんの手柄の一つになったのだから、Z組のみんなも今回の戦争終結に貢献したから結果オーライでしょう?」
「………つまり私達がリィン様が両帝国の戦争を和解させる為に必要な”踏み台”になったお陰で、今回の戦争を和解という形で終結させる事ができたという訳ですか……」
「シャロンッ!」
レンの話を聞いて静かな表情で呟いたシャロンの言葉を聞いたアリサは声を上げてシャロンを睨んでいる中その他の者達はそれぞれ複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「ハハ、ユーシス君の為に彼らをバリアハートの戦いに乱入させたが、手柄を狙っていたリィン君にとっては”鴨が葱を背負って来る”ような出来事だったのか。そしてその出来事のお陰で今回の戦争を和解という形で終結できたのだから、私達はリィン君に感謝するべきだね………」
「殿下………」
疲れた表情で肩を落とした様子のオリヴァルト皇子をアルゼイド子爵は辛そうな表情で見つめ
「うふふ、リィンお兄さんに感謝するのは戦争終結の件は当然だけどアルフィン皇女の件も感謝すべきだと思うわよ?」
「へ………」
「ど、どうしてそこでアルフィン皇女殿下の名前が挙がるのですか………?」
レンの指摘を聞いたエリオットが呆けている中マキアスは困惑の表情でレンに訊ねた。
「あら、Z組のみんながレグラムでレンに訊ねた質問内容の一つにアルフィン皇女の処遇の件があって、その件に関してもレンは最後の質問の時にちゃんと答えてあげたでしょう?――――――”メンフィル・エレボニア戦争を和解へと持って行く為にこの戦争に参戦している人が政略結婚をするアルフィン皇女の嫁ぎ相手の最有力候補”であ
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