第20話
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占領されたなんて……!?」
「ナーシェン卿に加えてあのオーレリア将軍閣下まで戦死するなんて………」
「………………オーレリアを討った人物はやはりメンフィル帝国軍の名のある将ですか?」
昨日にオルディスまでメンフィル帝国に占領された事にアリサが信じられない表情をしている中ラウラは呆然とし、重々しい様子を纏って目を伏せてオーレリア将軍に対する黙祷をしたアルゼイド子爵は静かな表情でレンに訊ねた。
「いいえ、”黄金の羅刹”を含めたオルディスを防衛していた貴族連合軍の大半はメンフィル帝国が開発した”新兵器”によってレン達メンフィル帝国軍に一矢を報いる事すらできず遺体どころか塵も残さず操縦していた機甲兵や戦車ごと”消滅”――――戦死したわよ?」
「”消滅”…………」
「しかも”戦車や機甲兵ごと”となると、間違いなくガレリア要塞を消滅させたクロスベルの新兵器のような兵器が使われたのでしょうね………」
「!まさかとは思いますがメンフィル帝国は”クロスベル独立国”と同盟を結んだのですか……!?」
レンの説明を聞いたガイウスは呆けた表情で呟き、シャロンの推測を聞いてある事を察したクレア大尉は信じられない表情でレンに訊ねた。
「うふふ、”クロスベル独立国とは同盟を結んでいない”わよ。ちなみにオーレリア将軍達を消滅させた新兵器は魔術の合成儀式によって誕生した究極の”合成魔獣”よ。」
「”合成魔獣”ですって!?まさかメンフィルは合成魔獣を量産して兵器活用しているの!?」
「そ、そんな……幾ら魔物とは言え、命を弄ぶその技術は人が決して手を出してはいけない”禁忌”の一つですよ!?」
レンの答えを聞いたセリーヌとエマはそれぞれ血相を変えて声をあげ
「クスクス、確かにゼムリア大陸では”禁忌”の技術だろうけどレン達メンフィル帝国の本国がある世界――――――――”ディル=リフィーナ”では”禁忌”でない所か、強力な戦力を生み出す技術として世界各国でも使われている技術なのよ♪”娼館”の時と同じで、これも”異世界の文化の違い”よ♪」
「”異世界の文化の違い”……確かにゼムリア大陸では禁じられた行為を異世界では禁じられていない事も、”異世界の文化の違い”になるな…………」
「以前の話を聞いた時も疑問を感じたが、異世界って一体どれだけ非常識で物騒な世界なんだ……?」
レンの指摘を聞いたガイウスは複雑そうな表情で考え込みながら呟き、マキアスは疲れた表情で溜息を吐いた。
「うふふ、”雑談”はこのくらいにして、そろそろ”本題”である今回の戦争の結末についての説明をしてあげるから、好きな席に座ってね。」
オリヴァルト皇子達の様子を小悪魔な笑みを浮かべて見つめていたレン
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