第19話
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いる羨ましすぎる男性がいたなんて話をファンが知ったら今もショックを受けている僕のようにみんな、ショックを受けて、下手したら失神する人が出るかもしれないんだぞ!?というかあの”蒼の歌姫”自らのアプローチを鬱陶しがるなんて、罰当たりすぎだろう!」
「ヴィータの正体を知ってもなお、よくそんな呑気な反応ができるわね、アンタたちは………」
「ア、アハハ……”蒼の歌姫”は帝都ではとても有名なオペラ歌手だったから、帝都出身の二人の反応も仕方ないと思うよ?」
シャロンの説明を聞いたエマは信じられない表情で呟き、トワは苦笑しながらエリオットとマキアスの呑気な反応に呆れているセリーヌに指摘した。
「フッ、これは良い事を聞いたね♪……―――さてと。いい加減レン君も待ちくたびれているだろうし、そろそろ部屋に入ろうか。」
「一体どんな話を聞かされる事になるんでしょうね………?」
「……ここで問答をしても意味は無い。――――殿下。」
オリヴァルト皇子に続くように不安そうな表情で呟いたジョルジュに指摘したアルゼイド子爵はオリヴァルト皇子を促し
「ああ。」
アルゼイド子爵の言葉に頷いたオリヴァルト皇子は扉をノックした。
「うふふ、ようやくレンのお話を聞く覚悟が決まったみたいね。――――鍵は開いているからそのまま入っていいわよ。」
「――――失礼する。」
扉の内側から聞こえてきたレンの許可を聞いたオリヴァルト皇子が扉を開けてアリサ達と共にパーティーホールに入るとパーティーホールには会議用のデスクと椅子が置かれてあり、そしてレンが一番奥の席に座り、オリヴァルト皇子達を迎えた―――――
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