第19話
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ぎこんだんだ……?」
貴賓区画に到着し、周囲を見回したアリサとエリオット、ミリアムは呆け、ラウラは真剣な表情で呟き、マキアスはジト目で周囲を見回していた。
「この区画は”貴賓区画”。カイエン公を含めた貴族連合軍の上層部達や貴族連合軍に協力している結社を始めとした”裏の協力者”達が休むために作られた区画だったそうだ。」
「カイエン公達が………」
「と言う事はこの区画は貴族連合軍のVIP達が休む為の区画だったようですね……」
「道理で船の中とはとても思えない豪華な区画にしている訳だな……」
「”裏の協力者”と言う事はゼノ達もここで休んでいたことがあるんだ………」
レーヴェの説明を聞いたガイウスは真剣な表情をし、クレア大尉は推測を口にし、トヴァルは呆れた表情で溜息を吐き、フィーは静かな表情で呟いた。そしてレーヴェは区画の一番奥にある扉へと向かい、扉の前で立ち止まった。
「―――この先にレン皇女がいる。俺の案内はここまでだ。」
「……わかった。わざわざここまで案内してくれて感謝するよ、レーヴェ君。ちなみに君がここにいるという事はプリネ姫やツーヤ君もこの艦にいるのかな?」
レーヴェの言葉に頷いたオリヴァルト皇子はレーヴェに感謝の言葉を述べた後ある事をレーヴェに訊ね
「フッ、その疑問については俺が説明しなくても後でお前達も知る事になるのだから、わざわざ答える必要はない。」
オリヴァルト皇子の質問に対して静かな笑みを浮かべて答えを誤魔化したレーヴェはその場から去っていった。
「ったく、本当にメンフィルがエレボニアと和解したんなら、そんな大した事のない情報くらい教えてもいいでしょうに。」
「うふふ、相変わらずですわね。まあ、”蒼の深淵”はレーヴェ様のああいう所にも惹かれていたのかもしれませんわね。」
去っていく様子のレーヴェをジト目で見つめながら呟いたサラ教官に続くようにシャロンは微笑みながら呟いた。
「え………ヴィ、ヴィータ姉さんが先程の”執行者”に惹かれていたというのは本当の話なんですか……!?」
「ええ。レーヴェ様に心を寄せていた”蒼の深淵”は御自分がレーヴェ様に振り向いてもらえるように様々なアプローチを行っていましたわ。――――最も”蒼の深淵”に興味がないレーヴェ様は彼女のアプローチを鬱陶しがっていましたが。」
驚きの表情をしているエマの質問にシャロンは苦笑しながら答えた。
「先程の”執行者”がヴィータ姉さんが心を寄せていた人だったなんて………」
「もし、クロチルダさんのファンの人達が知ったらショックを受けるだろうね……勿論僕も今ショックを受けたけど。」
「あ、当たり前だろう!?あの”蒼の歌姫”自身が心を寄せて
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