第19話
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比べると随分と珍妙な恰好をしているな?」
シャロンの答えを聞いたレーヴェは静かな笑みを浮かべてシャロンに問いかけた。
「まあ、心外ですわ。私は”ラインフォルト家”のメイドなのですからこの服装を身に纏っていて当然ですわ。第一レーヴェ様は私の今の姿を珍妙な格好と仰いましたが、私を含めたレーヴェ様を知る方々からすればレーヴェ様の今の格好の方が私よりも珍妙な格好なのですから、私の服装を”珍妙”と評価したレーヴェ様のお言葉、そっくりそのままお返し致しますわ♪」
レーヴェの問いかけに対して目を丸くした後微笑みながら答えたレーヴェに対するシャロンの指摘を聞いたアリサ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「………確かに服装に関しては俺も他人の事は言えないな。」
「ハッハッハッ!まさかあのレーヴェ君から一本取るなんて、さすがはあのイリーナ会長の秘書を務めているだけはあるね♪」
「お褒め頂き、ありがとうございます♪」
レーヴェが口元に笑みを浮かべてシャロンの指摘に同意するとオリヴァルト皇子は声を上げて笑ってシャロンに感心し、オリヴァルト皇子の賛辞に対してシャロンは笑顔で会釈し、その様子を見守っていたアリサ達は冷や汗をかいて脱力した。
「やれやれ、この状況でありながらも道化を演じるとは………カンパネルラよりもお前の方が”道化師”の二つ名に相応しいのではないのか、放蕩皇子?」
オリヴァルト皇子の様子に呆れたレーヴェは静かな笑みを浮かべてオリヴァルト皇子を見つめ
「いや〜、私はその”執行者”とは会った事はないけど”執行者”と同列にされるなんて、ある意味光栄だね〜。」
レーヴェの言葉に対して動じることなくいつもの調子で答えたオリヴァルト皇子の答えを聞いたアリサ達は再び冷や汗をかいて脱力した。
「ああもう!このままじゃ話が進まないじゃない!それで、アンタが”殲滅天使”の話にあった案内人なのかしら?」
「セ、セリーヌ。」
呆れた表情で溜息を吐いたセリーヌは気を取り直してレーヴェに訊ね、セリーヌの言葉を聞いたエマは冷や汗をかいた。
「ああ。――――レン皇女がいる場所まで案内する。俺の後について来るがいい。」
セリーヌの問いかけに頷いたレーヴェはオリヴァルト皇子達に背を向けて歩き出し、オリヴァルト皇子達はレーヴェの後を追って行った。
〜貴賓区画〜
「な、何ここ………」
「ここって、本当に船の中なの……?」
「ほええ〜……船の中とはとても思えない豪華な区画だね〜。」
「四大名門の城館―――いや、バルヘイム宮と比べても遜色がない煌びやかな区画だな……」
「貴族連合軍はこの区画を作るのに平民達から絞り取った税金を一体どれ程注
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