第19話
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わ。そっちも知っていると思うけど、”パンダグリュエル”の甲板なら余裕で”カレイジャス”も着陸させて停泊する事も可能な広さだから、そのまま”パンダグリュエル”の甲板に着陸して大丈夫よ。」
「わかった。―――子爵閣下、すぐにカレイジャスをバリアハート空港に向かわせてくれ。」
「御意。」
その後オリヴァルト皇子達を乗せたカレイジャスはバリアハート空港に向かい、バリアハート空港に到着すると空港に停泊しているメンフィル帝国軍が占領した貴族連合軍の旗艦―――”パンダグリュエル”の甲板に着陸し、オリヴァルト皇子達はカレイジャスから甲板に降りたった。
〜パンダグリュエル・甲板〜
「こ、これがメンフィル帝国軍に占領された貴族連合軍の旗艦だった戦艦――――”パンダグリュエル”………」
「こうして改めて見ると滅茶苦茶大きい船だよね………」
仲間達と共に甲板に降り立ったマキアスとエリオットは驚きの表情で周囲を見回し
「……多分だけどアンちゃんの叔父さんが横流しした鉄鉱石は”機甲兵”にもそうだけど、この船にも使われているんだろうね……」
「第一製作所の取締役でログナー侯爵の弟でもあるハイデル・ログナー取締役か………」
「あ…………」
トワとジョルジュの会話を聞いたアリサはかつての事を思い出して呆けた声を出し
「もしかしたら横流しされた鉄鉱石の大半はこの戦艦に使われているのじゃないかしら?」
「横流しされた鉄鉱石の量は少なくても10万トリム――――”アハツェン”2000台分ですから、恐らくサラ様の推測は当たっているかと。」
「そして貴族連合軍が何年もエレボニア帝国の目を盗んで横流しして作った戦艦がメンフィルに奪われて利用されているなんて、皮肉な話だね。」
「鉄鉱石もそうだが、この戦艦を作るのにミラも滅茶苦茶かかっているだろうから、カイエン公達が平民達から徴収した税金もこの戦艦につぎ込まれていたんだろうな……」
「それは………」
サラの推測にシャロンは頷き、フィーの話とトヴァルの推測を聞いたラウラは複雑そうな表情をし
「………正直な所、”パンダグリュエル”が奪われた事はエレボニア帝国にとっても痛い話なんだよね………不当な方法で開発されたとはいえ、これ程の大規模な船なら戦争以外にも色々な使い道はあっただろうしね……」
「どうせメンフィルに奪った”パンダグリュエル”を返して欲しいって頼んでも、せっかく手に入れた戦艦を返してくれるなんてありえないしね〜。」
オリヴァルト皇子は溜息を吐き、ミリアムは疲れた表情で呟いた。
「―――その通りだ。この”パンダグリュエル”も今回の戦争でメンフィルが得た”戦利品”。エレボニア帝国から返還の要請をされても
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