暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1726話
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団の面々までもが、今は黙って俺の話を聞いていた。
 そうして、誰もが俺の言葉を一言一句聞き逃さないようにしているのを確認してから、再び口を開く。

「俺の名前はもう知っているな? アクセル・アルマー。そして所属している……いや、率いている組織はシャドウミラー。だが、これは正確ではない。より正確には、俺が率いているのは傭兵ではなく……国家だ。シャドウミラーというのも、正確には傭兵団の名前ではなく国の名前だ」
『国っ!?』

 さすがに俺の率いているのが国だというのは、他の面々にも想像出来なかったのだろう。
 珍しく……それこそガンダムのパイロット、政治家、軍人……全ての者が声を揃えて驚く。

「そうだ。このW世界……ああ、取りあえず便宜上俺はこの世界をW世界と呼んでいるんだが、ともあれこのW世界ではまだ夢物語としか思われていない、平行世界、もしくは異世界。そんな感じで、無数の世界がある。そして世界と世界の隙間……次元の隙間とでも呼ぶべき場所に、シャドウミラーという国は存在している。そして、幾つもの平行世界との間に関係をもち、条約を提携し、その主導的な立場にある」
「つまり……シャドウミラーは幾つもの世界を支配下においていると?」

 そう尋ねてきたのは、ノベンタ。
 この中で一番始めに我に返ったのは、俺達との付き合いが長いというのもあるのだろう。

「そう見えるかもしれないし、実質的にそうなのかもしれないが……俺達は別にそこまで全てを支配している訳じゃないな。そもそも。俺達シャドウミラーの本拠地にして、首都と呼ぶべきホワイトスターという場所があるんだが、そのホワイトスターがなければ、異世界間貿易は行えない。そうである以上、シャドウミラーが自然と主導的な立場になるのは当然だろう?」

 実際には戦力という意味でも圧倒的なものがあるのだが、それもこれもホワイトスターという地理的有利があってこその話だ。
 事実、もしホワイトスターが存在しなければ異世界間貿易は行えなくなる。
 異世界間貿易というのは、それを行っている者達にとっては笑いが止まらなくなる程の利益をもたらすのだから。
 ……まぁ、おかげで同じ世界であっても異世界間貿易に参加している国としていない国――もしくは国に限らず集団や企業――の間では大きな格差が生じつつあるという話も聞く。

「異世界間貿易? それは……」

 金の臭いを嗅ぎ取ったのか、デルマイユが何かを言おうとするも、俺は手を出してそれを止める。

「その話は、このW世界にはまだ早い。……ともあれ、俺達シャドウミラーはその立地上から他の世界に転移する事によって友好関係を築く世界を増やしている」

 ……中には門世界のように、友好関係を結ぶのが難しい世界もあるのだが……ああ、でも結局帝国は滅ぼ
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