暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1726話
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もおかしくはない。
 だが、欧州出身のデルマイユがその名前を知っているとは……
 王侯貴族? と鼻で笑っていた俺だが、何気に教養については認めなくてはならないらしい。
 周囲の者達も、デルマイユの言葉からあっさりと物干し竿についての話が出て来た事に驚いている。
 ……その物干し竿を使っている綾子ですら驚いているのだが、それがどれ程のものなのかは明白だろう。

「そうだ。綾子の持っている物干し竿は異世界で行われたとある魔術的な儀式によって過去の英霊を召喚して行わせる戦いで佐々木小次郎が召喚された時に俺が戦って勝った戦利品だ」

 聖杯戦争の名前とかは、一応出さない方がいいだろう。
 凛辺りに聞いてOKが出れば別だろうが。
 何だかんだと聖杯戦争という一面においては、俺は召喚された側、綾子は巻き込まれた側という事で、根っからの魔術師という意味では凛だけが正式な参加者なんだよな。
 まぁ、Fate世界に行けば衛宮とか桜とかいるけど。
 ともあれ、俺の言葉にその場にいた者達は視線を綾子の持っている物干し竿に向けていた。
 佐々木小次郎という名前を知らなくても、英霊という言葉から大体どのような存在かは予想出来たのだろう。
 じっと見られるのが居心地悪いのか、綾子が微かに身じろぎするのが見える。
 その美貌から注目されるのは珍しくない綾子だったが、その手の視線と今の視線は色々と違うのだろう。
 もっとも、それを理解出来たのは俺だからこそだろうが。
 ともあれ、周囲に漂っていた沈黙を破ったのはノベンタだった。

「それで……アクセル達が異世界の存在だというのは分かった。いや、本当の意味で分かったのかどうかはまだ何とも言えないが、ともあれそういう事にしておいた方がいいというのは理解した。……っで、アクセル達は何をしにこの世界にやって来たのだ?」

 普段は温厚なノベンタだったが、今俺に向けてくる視線は鋭い。
 まぁ、異世界からの来訪者……下手をすれば侵略者になるかもしれないというのを聞けば、こうもなるか。
 未知の存在であるからこそ、俺達を怖がる。
 これは、特に珍しい事でもなんでもない。
 いや、寧ろ冷静な態度で応じている分、評価していもいいだろう。
 この辺り、年の功って奴か。
 ……まぁ、実際にそんなに深い理由があってこの世界にやって来た訳じゃないんだが。

「お前達にとっては幸運と言ってもいいのか、それとも不運と言ってもいいのか……別に俺達はこの世界に狙ってやって来た訳じゃない。俺は……ああ、そうだな。まずはここから言っておくべきだった。幸いここにはトレーズ以外のこの世界のお偉いさんが集まっているし」

 そこで言葉を止め、こちらに視線を向けている面々を一瞥する。
 デルマイユを始めとしたロームフェラ財
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