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【RB1】
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 だからかここ最近では設計科《デザイナーズ》を目指す子と同じくらい志望する子も多いのだ。


「ふぅん。俺はてっきりデザイナーズ専門かと思ってたが、お前もRBパイロット科《ライダーズ》だったんだな」

「う、うん」

「…………」


 由加の突き刺さる視線、邪魔者が居なくなると思っていたらまさかのライダーズ志望――ここまで来ると由加の不安は更に大きくなる。

 ディスプレイに表示されたクラス分け――A組を見ると直ぐに兄と自分の名前を見つけた。


「兄さん。私と一緒のクラスですよ」

「……何で学校でも由加と一緒なんだよ」

「えへへ。兄さんとは赤い糸で固く結ばれてますからね」


 頬を赤く染めてそう言う由加だが一方の来栖は物凄く怪訝な表情を浮かべた。


「何が赤い糸だ。恥ずかしい……チッ、初っぱなからヤル気無くしちまうな」

「兄さんったら……照れて可愛いんだから」

「うぜぇ……」


 二人のやり取りは端から見ても仲良さそうな男女関係に見える。

 挫けてたまるかとアリスは思う一方、自分もクルスと同じクラスだと願いをこめ、じっと名前が書かれたディスプレイを見ていく。

 A組――有川来栖、有川由加、飯島匠、遠藤薫、《加川有栖》――。


「あ……クルス!」

「なんだよ」

「あ、あたしもクルスと一緒のクラス!」

「……おいおい、妹だけじゃなくお前まで一緒かよ」


 呆れたように呟くクルス、その一方で悪い予感が的中した由加の瞳から光が消えていく。

 アリスは邪険にされるが、クルスが本心で言ってる訳じゃないとポジティブに考え、嬉しさに花開く笑顔を見せた。


「うわっ、あの子超可愛いじゃん!」

「海、見てみろよあの子」

「……見てるよ、てか天使じゃん! あの子と同じクラスになりてぇ!」


 等と一部男子から声が上がっているがアリスは気付きもしなかった。


「チッ……まあいい。見終わったし入学式は――」

「兄さん、ちゃんと出ないとダメです」

「けっ……。やっぱ保護者気取りだな、由加」

「ふふっ。兄さんを放っておいたら何をするかわかりませんからね」


 片目を閉じ、人差し指を唇に当てる由加の姿に――。


「あ、あの子もレベルたけぇ! てか、ロリ顔ヤベェ!!」

「チックショー! 隣のあの目付きの悪い男、やっぱ彼氏なのかな」

「くっそー、せめて睨んでやる!」


 そう言って睨もうとした男子だが――。


「……あっ?」


 視線に敏感なクルスが見る――その目付きは凶悪で、睨んでいた男子生徒は本能で横に振り向いた。


「チッ、うぜぇ……」

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