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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
黒衣を狙いし紅の剣製 04
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ドさんは研究一筋って感じの人だ。根っこは義母さんに近いだろう。そう考えれば、クロエは同年代よりも親と過ごした時間は少ないはず。
 それに女の子は早熟だ。年齢的に思春期を迎え始めていてもおかしくない。そうなれば父親とのすれ違いも多くなるだろう。
 そう思った俺は、俯くクロエの方に手を伸ばしゆっくりと彼女の頭に手を置いた。そして、優しく撫で始める。

「クロエ……何をしてやれるかは分からないけど、困ったことがあったりすればいつでも連絡してきていいからな。親戚だから本当のお兄ちゃんってわけじゃないが、少なくとも俺はお前よりお兄ちゃんだからな」
「お兄ちゃん……ありがと。…………ところでお兄ちゃん」
「ん?」
「地味にはやてさんのお兄ちゃんを見る目が冷たいみたいだけど。何だかブツブツ言ってるみたいだし」

 クロエ……それは俺も気が付いていたよ。
 しかも何を言ってるのかも大体聞こえてる。内容的には

 ショウくんって小さい子には優しいよな。私にも昔は優しかったんに今では頭撫でたりしてくれへんし。もしかして……ロリコン? ロリコンなんか?
 もしそうならなのはちゃんに伝えとかんと。ショウくんがヴィヴィオを性的な目で見てるかもしれへんって……

 みたいな感じだったよ。
 まったく……誰がロリコンだっつうの。俺は付き合うなら普通に同年代くらいを選ぶわ。大体自分のことをパパって呼んでくる子を性的な目で見れるわけないだろ。

「クロエ、お前が良ければ少しの間ではあるが一緒に回るか?」
「え、いいの? お兄ちゃん達デート中なんでしょ?」
「こいつがちょっと面貸せって言ってきたから休憩中に出てきてるだけさ。まあクロエがひとりの方が良いっていうなら無理にとは言わないが」

 俺の言葉を最後まで聞いたクロエの視線が、俺からはやての方へと動く。
 どうやらはやての答えで決めるようだ。素直に自分の気持ちだけを言った方が子供らしくはあるが、このへんをしっかりできているから気さくな口調でも礼儀正しく思えるのだろう。

「どうするはやて?」
「どうするって……そんなん決まっとるやろ。こうして会ったのも何かの縁や。クロエちゃんがええんなら私は別に構わへんで。ショウくんとふたりっきりやと冷たい言葉ばかり吐かれそうやし」
「それはこっちのセリフだ。すぐ人のことからかってくるくせに」
「それは……そういうのが私達のスキンシップやないか」

 だからクネクネするな。それとそんなスキンシップを俺は望んでないからな。もっと普通のスキンシップをしてくれよ。そしたら今以上にお前のこと好きになれるから。
 などと思ったが、似たようなやりとりが続きそうなので俺はクロエと一緒に歩き始めた。それを見たはやては慌てながら追いかけてきた。

「ちょっと、
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