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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
黒衣を狙いし紅の剣製 04
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…ディアーチェあたりがよく様子を見に行ってくれてるみたいだけど。
 自分の店を持ち始めて忙しいだろうに昔からよく面倒を見てくれるよな。正直俺が行くから自分のことに専念してくれていいんだけど。まあ……あいつの性格からして、そう言ったとしても好きでやっていると一蹴されるのがオチなんだろうが。
 見た目といい性格といい能力といい……あいつって非の打ち所がない良い女だよな。あいつみたいな人と結婚したら安定した生活を送れる気がする。子育てもきっちりしそうだし。

「って……今はレーネさんよりもこの子やな。はじめまして、私は八神はやてって言うんよ。ショウくんとは……今のところお友達や♪」
「おい、そこでふざけるのはやめろ」
「別にふざけてへんもん。今後どうなるかなんて分からんわけやし〜」

 クロエ以上に子供じみた態度を取るんじゃない。
 お前がそんなだから本質が掴みにくいというか、こっちもどう接したらいいか分からなくなる時があるっていうのに。

「はじめましてはやてさん。私はクロエ・F・ナハトモーント、今後お会いすることもあるでしょうからよろしくお願いします」
「お、礼儀正しい子やな。礼儀正しい子は私好きやよ」
「私もはやてさんみたいな人好きですよ。テレビで見るよりも美人ですし、気さくで人が良さそうな感じがしますから」
「ショウくん、今の聞いた? 気さくで人の良い美人やて。照れてまうわ〜」

 両手を頬に当ててクネクネするな。クロエは何とも思ってなさそうだけど、はたから見れば割と気持ち悪いと思われる動きしてるからな。
 というか、お世辞をまとも受けるなよ。お世辞じゃなかったとしても今のお前を見たら幻滅されてもおかしくないぞ。

「ふふ、はやてさんって楽しい人ね」
「まあ……それは否定しないが。……ん?」

 はやてに意識を裂いていたので今まで気づかなかったが、クロエの左頬が腫れているように見える。それに唇も少し切っていたような跡が……

「クロエ、お前その傷……」
「――っ……触らないで!」

 頬に触れようとしていた手が思いっきり払われて乾いた音が響く。
 突然のことに意識が止まりかけたが、俺よりも一瞬早く我に返ったクロエが慌てたように話し始めた。

「ご、ごめんなさい!? その、そういうつもりはなかったというか……!」
「いや、俺も悪かった。触ったら痛いよな。悪い」
「ううん、悪いのは…………ごめんなさい」

 何やら大切なことを言いかけたようにも思えたが……今のクロエの顔を見る限り、聞いたところで答えてくれるようには思えない。
 もしかして……グリードさんと何かあったのか?
 何やらぎこちない空気はあったし、母親もいないと言っていたから上手く行っていない部分もあるのかもしれない。
 グリー
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