310部分:第二十六話 袁紹、劉備を迎えるのことその二
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第二十六話 袁紹、劉備を迎えるのことその二
「この仕事が一段落したら。また将帥も兵卒も集めますわ」
「はい、それじゃあ私達も」
「水華達もですね」
二人もそれに応える。そうしてだった。
袁紹は事務処理を続けていた。そこに田豊と沮授が来たのだった。
「どうしましたの?」
「麗羽様、劉備殿が来られてます」
「その配下の人達もです」
こう主に話すのだった。
「それと。またあちらの世界から来た人もです」
「それともう一人いるみたいですけれど」
「劉備さんが?」
袁紹はそれを聞いてまずは手を止めた。
「あの人がなのですね」
「はい、どうされますか?」
「御会いされたいそうですけれど」
「わかりましたわ」
袁紹は二人の言葉にすぐに答えた。
「それでは。すぐに御会いしますわ」
「ではお仕事は」
「どうされますか、そちらは」
「今終わりましたわ」
見ればペースをあげていた。それで終わらせたのである。
そしてそのうえでだ。顔良と文醜を入れた四人にだ。あらためて話すのだった。
「ではすぐに劉備さんと」
「はい、それじゃあ」
「私達も」
「そうですわ。四人共来なさい」
やはり四人全員に対してであった。
「そのうえで劉備さんとお話しますわ」
「そういえば劉備さんのところには」
「あの張飛とか馬超がいたよな」
顔良と文醜はこのことを思い出した。
「確か」
「そうよね。あと他には」
「あの諸葛孔明もいるわね」
「はわわ軍師だったわ」
田豊と沮授は彼女の名前を出した。
「幽州にいるけれど人材はかなりのものね」
「その一行が来るなんて。何かしら」
「まずは御会いしてからですわ」
袁紹はまた四人に話した。
「それでいいですわね」
「はい、それじゃあ」
「今から」
こうして四人で向かう。そのうえで謁見の間で劉備一行と話す。袁紹は四人をそれぞれ両脇に置いてだ。そのうえで劉備に対して声をかけた。
「暫くぶりですわね」
「袁紹さんもお元気そうですね」
「ええ、わたくしは元気ですわ」
微笑んで劉備に返す袁紹だった。
「ところで」
「はい」
「今日の御用件は何でしての?」
こう劉備に問うのだった。
「それを御聞きしたいのですけれど」
「はい、実はですね」
劉備も袁紹の言葉に応えて話しはじめた。袁紹は階段の上の座に座っている。そこに顔良達が共にいて劉備は後ろに一行を従えて立っていた。
「袁紹さん最近立派な剣を手に入れられましたそうですけれど」
「剣?」
「あれかしら」
それを聞いて田豊と沮授がふと言った。
「あの黒い柄と鞘の」
「あちらこちらに黄金の装飾もある」
「はい、それです」
二人の言葉を聞いてだ。劉備は声を明るくさせた。
「その
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