0066話『漣の梅雨気分』
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《はい、漣さんとても似合っていますよ》
ご主人様と榛名さんに同時に褒められてしまいましたー。
いや、漣だけなら別に良かったんですけどぼのたんとかもいますから恥ずかしいですねー。
案の定ぼのたんは含みのある笑みを浮かべながら、
「ねぇ、クソ提督? 漣がね、なんか褒めてくれるついでになにか奢ってほしいとかいう魂胆らしいんだけど…」
「ちょ!? ぼのたん、それはさっき無しになったでしょうが!」
「いいじゃない? 漣の魂胆もついでに説明してあげるのも友としての役目よ」
「あはは…曙ちゃん、とっても悪い顔です」
「うんうん。でも曙の言っている事は別に間違っていないんだよね」
そんな感じで一人羞恥で顔を赤くしているとどこかご主人様が悩む仕草をしています。なんでしょうか?
「それならちょうどいいから後で曙と潮と朧の三人にも新しく服を買ってあげてもいいぞ。漣だけじゃ不公平だからな」
「い、いいんですか!?」
それでいの一番に潮ちゃんが食いつきました。
こう見えて潮ちゃんってご主人様に好意を抱いていますからご主人様の提案は嬉しいんでしょうね。
「…無理するんじゃないわよ?」
「別に無理はしていないよ曙。この世界に来てから趣味以外には特にお金は使っていないから余っているんだ。だから有意義に使わないとな」
「そんな…。朧、今の環境だけでも満足していますのにそんな大それたことなんて…」
「まぁまぁ、朧もそう言わずに素直に受け取ってくれ」
「ありがとうございます…」
ぼのたんがご主人様の心配をしていて曙ちゃんもどこか遠慮気味だけどご主人様の後押しで受け入れたみたいですね。
なんだか漣だけ取り残されているみたいですね。少し寂しい…。
だけどそんな漣の気持ちもご主人様は汲み取ってくれているのか、
「もちろん漣にもなにか上げるよ。ケーキでも買っておこうか?」
「ケーキキタコレ!」
とっさに反応を返してしまいました。
漣も結構がめついんだなと自己評価をしました。
それで結局間宮さんの所へと言って漣たち四人にご主人様は甘味を奢ってくれました。
最初に狙っていた事ですけどこうもうまくいきますと後が怖いですね。
でも素直に嬉しいです。
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