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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0066話『漣の梅雨気分』
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ょ?」
「うう…ぐうの音も出ねぇ」

それでぼのたんが二人にご主人様にたかりに行く話を説明していた。
そしたら二人とも少しジトっとした目を向けてくるではないか。
なんですか! ただ褒めてもらいたいだけじゃないですか!…ただちょっとお駄賃貰いたいなっていう思いもあるにはありますけど…。

「もう…。漣ちゃん? 提督は忙しい見なんだから迷惑かけちゃだめだよ?」
「潮のいう通りだよ」

それで二人とも説教modeに入ってしまい漣はなぜか正座をさせられてしまってしまいました。
うう…事の達成には犠牲が付き物ですがまさか漣自身がこんな羽目になるなんて…。
うさぎさん、慰めてぇ…。
もしくはウサギさん連盟(巻雲に卯月)助けて!
まぁ、そんな都合よく二人が現れる事もなくそれから五分くらい説教を受けていました。

「…このくらいでいいかな?」
「うん。いいと思うよ朧ちゃん。漣ちゃん、反省した…?」
「しましたよ〜。しましたから執務室に行くだけ行きましょうよ。褒めてもらいたいのです」
「しょうがないわね。潮、朧、少しだけだけど付き合ってよ」

おお! ぼのたんがまさかの助け舟を出してくれるとは。
デレ期か? デレ期なのか!?

「…なんか気分が変わりそうだわ。漣がなんか変な事を考えているみたいで…」
「そ、そんなことはないですよー…?」
「漣ちゃん、目が泳いでいるよ…」
「説得力は皆無だね」

三人にさんざんな扱いを受けながらもやっと漣たちは執務室へと到着しました。
それで扉をノックします。
大抵は畑仕事以外は鎮守府内を誰かと回っているか執務室で執務をしているかですから多分いると思いますけど…。

『どうぞ』

すると榛名さん声のご主人様の声が聞こえてきました。
よかった、今は執務室にいるみたいです。

「漣です。ご主人様、中に入ってもいいですか?」
『構わないよ。ん…? 他にも何人かいるのか? 気配がするけど…』
「さ、さすがご主人様です。たまに戦闘に参加するようになってから感知能力が上がりましたか?」
『ああ、多分そう言う所だろうな。一緒にいるのは第七駆逐隊の面々か…?』

するどい!漣の行動パターンも把握済みですか。
やりますね、ご主人様。
それで素直に扉を開けてみんなで中に入らせてもらいます。
執務室の中には提督と一緒に透明の榛名さんの姿がありました。
榛名さんって執務の手伝いは出来ないけど応援はしているという話なんですよね。羨ま…もとい楽しそうですね。
そしてご主人様がめざとく漣の恰好に気づいてくれました。

「お。漣、前に買ってあげた服を着てくれているのか」
「ッ! そうなんですよ。ご主人様に見せておこうと思いまして」
「そうか。似合っているぞ漣。な、榛名?」

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