月夜の黒猫団
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ていた。
──今の剣だとこれからがキツイ…か。
そーなると、こっちの剣に……。
「必ず守ってみせる、そのために俺は剣術を習ってきたんだ。」
俺は天井に向けて腕を伸ばして、拳をつくった。
そして、朝起きるとサチはいなかった。
下に階段を降りると、ギルドメンバーは既に集まっていて後は俺だけだった。
「ごめん、遅くなった。」
「いや、今全員集まったとこだよ。」
宿を出て俺達は転移門に向かった。
「それじゃあ、俺は第1層に行ってギルドホームの申請を出してくるから。後で合流しよう!」
「「「おー!」」」
「皆を頼んだぜ、ライア。」
「あぁ。」
そうして俺達は別れた。
「やぁ!」
「せやぁ!」
「おりゃぁぁぁ!」
「凄いな……この短期間でこんなに……。」
俺は今、ダッカーとササマル、サチの強さに驚いていた。
ついこの間までは頼りなかったのに、今となっては俺が助けるどころか助けられている。
「お、俺levelアップした!」
「私もしたよ。」
「俺もだ、これでまたライアに近づけたぜ!」
3人は仲良くハイタッチした。
「もう俺から言う事無いよ、3人とも強い。」
「何言ってるんだよ、まだまだあるぜ!」
「そうだよ、ライアには適わないもん。」
そう話していると、ケータが来た。
「申請してきた!」
「おーし、ケータも来たし頑張るぞ!」
「「「「おー!」」」」
──本当に俺要らないよな。
俺はそのまま4人の戦闘を見ていた。
「全員、何レベまで上がった?」
「俺は30!」
「私は29かな。」
「俺も29。」
「俺はダッカーと同じで30だ。」
──サチとササマルが29で、ケータとダッカーが30か。
「頑張った甲斐があったな。」
そんな楽しい雰囲気の時、俺の後ろから冷たい視線が来た。
「誰だ!」
俺は腰から勢い良く剣を抜き、4人を庇うように構えた。
「流石は”青の剣士”だ、ヘッドの殺意に気づいてるぜぇ。」
「………。」
「会いたかったぜ、青の剣士。黒の剣士はどーした?」
”青の剣士”
それは俺の二つ名だった。
そして、この特徴のある格好と口調は……。
「俺は会いたくなかったけどな、PoH。キリトならここにはいないぜ、お帰り願おうか笑う棺桶。」
”笑う棺桶”
殺人者と呼ばれるオレンジ色のカーソルプレイヤーの大規模なギルドで有名なギルド。
「はは、帰んねぇよ。オレサマはそこにいるギルドを潰しに来たんだか
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